ぐらんぴ日記

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「先生」考

プロフィールにも書いているように、「先生」と呼ばれるのが嫌いだ。
理屈ではなく、生理的に嫌いなのだ。
出版界では、編集者は原稿を依頼する人はなべて「先生」をつけて呼ぶのが一般的で、初対面の時はまずそう呼ばれる。その時に「単に「さん」でいいですから」と言うようにすると、だいたい次から「先生」と呼ばれない。どうも考えるに、出版業界でも「先生」と呼ばれるのに抵抗感のある著者が増えてきたのではないか、という気がする。以前は「さん」づけで呼ぶのに抵抗を示す編集者も多かったのだが。いまは「あ、そうですか。では……」とひどく物わかりがいい。(笑)

中国のかたといろんな仕事をした時、必ずぼくのことを「先生」と呼ぶので
中国での先生という言葉の意味を聞いたら、「ほとんど日本でいう「さん」と同じです」ということだった。だから中国のかたから先生と呼ばれるのは仕方ないと思っている。

「先生と呼ばれるほどのバカでなし」
そういう意味で嫌いではないんである。「先生とは、人にものごとを教える立場の、知識、教養、経験豊富な人につける敬称」だと考えているからだ。自分はとてもそういう立場にはない。だけれども年に一回、サンスポ講座で講師として官能小説を書くことを教えている時だけは「先生」と呼ばれることは忌避しない。これはそういう立場に立っているのだから仕方がない。でも、その日だけだよ。(笑)

マイミクの百鬼丸さんが切り絵イラストをつけているので、わりと熱心に読むようにしているのが、週刊文春のコラム、『江戸の悪知恵』。筆者は歴史学者の氏家幹人氏。先週号では、
「先生と呼ぶ”悪習”の起源」
という題だった。氏家氏も「先生と呼ばれるのはまっぴら」という気性らしく、「やたら先生と呼ばれたがる連中にろくな奴はいない」とこきおろしている。以下はコラムからの引用である。

>恩師でも教師でも(知識人ですら)ない相手をなぜ「先生」と呼ぶのか。この”悪習”はどうやら江戸時代にさかのぼるようだ。宝暦十二年(一七六二)刊の談義本『教訓差出口』に、「近年、目を驚かす大下り、大安売りと云うは先生なり、今日此比(このごろ)は、杓子は知らず。猫も夜発(やはつ=街娼)も、先生どふしなさったと云いくさる世の中」とある。(中略)
同書は『廻り髪結』(出張髪結い)にこう語らせている。「まったく先生というのは重宝な言葉ですよ。小面憎い相手に様を付けて呼ぶのは癪に障るし、かといって殿と呼ぶのも変だ。そんな場合に『もし、先生』と声を掛ければ相手もまんざら悪い気がしないでしょう」(意訳)要するに好きでもなければ尊敬もしていない相手につかう、そこそこの敬称として重宝だというわけ。当時から「先生」には真の敬意などこめられていなかったのだ。


敬意のこめられていない「先生」という敬称は、江戸時代中期から使われていたのだ。そういう意味ではある程度の歴史と伝統に支えられている――と言えなくもないか。これを廃止するとホステスさんなんかが困るだろう。接客を主とする業界で一番重宝する言葉なんだろうから。
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官能作家・館淳一。趣味は路上観察、雑学研究からセーラー服ウォッチング、美女装子探しまで、なんでも探索。
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