ぐらんぴ日記

mixi上で「ぐらんぴ」が書いている日記の引っ越し版です。文字サイズ変更できます。

ライラックの街(続き) 2011年06月12日

ライラック札幌

ホテルのコーヒー

9日の夜は、一度円山の次兄の自宅を訪ねてから、義姉と姪との四人で、宮の森の『れんげ堂』という中華料理レストランで会食。9時すぎにはホテルに帰る。
ホテルの部屋は快適であったが、疲れすぎか熟睡できない予感があって、真夜中近くマイスリーを服用。おかげで、ほぼ6時間寝られた。

翌10日。予定より早くに目が醒めたのでシャワーを浴びてコーヒーを淹れてのんびりしようと試みる。備え付けのコーヒーが案外旨い。

8時半、長兄を促しホテルの和食レストランで朝定食。
兄貴が「ここは非日常だから」と生ビール。仕方なくつきあう。風呂あがりだから旨かったけど。これから病人を見舞いに行くのにアルコールとは不謹慎だけどね。
10時チェックアウト。病院の面会時間まで間があるので大通り公園を少し歩く。

大通り公園は市の主催する『ライラック祭』のメイン会場であるだけに、ライラックが数百本植えられている。今年は花期が早かったのだろうか、白い色のライラックは終えてもっぱら紫系だけが残っていたが、そろそろ傷みはじめているものが多い。一週間早ければ盛りだったろう。
「しかし、おれたちがいた頃は、札幌にこんなにライラックは無かったよなあ」と兄と話す。
私たち兄弟は稚内の生まれであるが中学高校とみな札幌で過ごした。啓明中から札幌西高である。私が過ごしたのは1957年から1962年(昭和37年)。青春時代の真ん中は札幌が舞台だった。大通り公園にはいろいろな思い出があるが、ライラックなんてそんなに目に止まらなかったぞ。
『ライラック祭り』は1958年から始まったというから、市はそれから徐々にライラックを植えていったに違いない。今では通りという通り、個人の庭という庭にライラックがひしめいている。街じゅうがライラックに埋もれている。私が不在の間にライラックが蔓延しちゃったのである。
まあ、ライラックは札幌の花なのだから当然か。単に市の樹木ということではなく、札幌は文字通り「ライラック発祥の地」なんであるからして。

ライラックは英語のLilacから。フランス語では「リラ」。こっちのほうが風情があるか。日本語ではムラサキハシドイ。紫丁香花と書く。札幌では5月下旬から6月の初め頃、薄曇りが続き肌寒い日が続く。寒気の戻り。それを「リラ冷え」という。優雅だ。

モクセイ科ハシドイ属の落葉低木。暑熱に弱く、冷涼な土地に成育する。東京では見たことがない。主に北海道、東北で見られる。モクセイ科の特徴である芳香が特に強い。

なぜ札幌がライラック発祥の地かというと、札幌の名門ミッションスクール北星学園の前身であるスミス女学校の創始者サラ・クララ・スミス女史が、明治22年頃、故郷アメリカから携えてきたもので、この株はいまも北大付属植物園にあるという。それぐらい由緒がある樹木なんである。日本のライラックはここから繁殖していったのだから、札幌はライラックの日本での故郷と言っていい。まあ育てやすい樹木だったんだろうね。(ふつう接ぎ木で成育する)

大通り公園はライラック祭が終わり、いまや全国的観光イベントとなった『よさこいソーラン祭』のまっさいちゅう。ステージが整備されていた。私たちがブラブラ歩いた時は屋台は開いていたが、踊りの連中の姿はなかった。タクシーの運転手の話だと、例年、中国、台湾からの団体客が押し寄せてくるのが、今年は福島原発事故の影響でサッパリだという。

昼すぎ、タクシーで病院へ。次兄は昼食を終えたところ。今日は昨日より顔色がいい。しばらく三人で昔の話などしてから、次兄に別れを告げる。
「また来月来るから」と言ったものの、大丈夫かな。それまでは元気でいてほしい。

ふいの驟雨。札幌駅から快速エアポートライナーで千歳空港。列車は札幌を出て10分もすると家が一軒も見えない原野を突っ走っている。東京の感覚では考えられない。
兄は例によって空席待ちなので一緒の飛行機には乗れず。私は先に16時の便で羽田へ。少しウトウトしただけで到着。機外に出たとき、ドッとばかりに湿気が肌を包み、思わずたじろぐ。東京ってこんなに湿度が高かったっけ。いや北海道が乾燥しているのか。飛行機のなかは北海道の空気だったのだな。

モノレール浜松町から都営大江戸線大門から六本木へ。帰宅19時。さすがに疲れた。居間のソファに座りこんでしばらくボーッとして動けなかった。家人への土産はホワイトアスパラ一把360円が二把だった。
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コメント

ぐらんぴ2011年06月12日 15:18
不思議なもので、航空性中耳炎による激痛は、羽田着陸の時はそうでもないのである。なぜ千歳では痛み、羽田では痛まないのか、それが不思議だ。

日立ってゆうか現代2011年06月12日 16:00
やっぱり気候があるのかもしれません。この時期の北海道の気候はビューティフルそのものですから。
あとライラックと言うと、今の特急スーパーカムイ・すずらんの前身、特急ライラックが思い浮かびます。そういうのを鉄ヲタって言うんでしょうね。
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