ぐらんぴ日記

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ライラックの街 2011年06月12日

ライラックの街札幌


5月14日に脳幹部の梗塞で倒れた次兄、順調に回復するかと思われたが、3週間後、また発作を起こした。
来月中旬、青森に行く用があるので、その帰途に見舞いに行こうと考えていたのだが、それまでもつかどうか分からない状況。意識はあり話も出来るというが、脳幹の障害だけに突発的に寝たきりになり口もきけない状態になることも考えられる。医師はその危険性をつとに指摘していたが、その最悪のシナリオをたどりつつあるかもしれない(その逆にしばらくは安定した状態を維持するかもしれないが)。
ともあれ、命がある間、一度は顔を見ておかないと思い、東京在住の長兄と電話し、札幌に飛ぶことにした。
オンラインでチケットを買うのにいろいろ苦心惨憺したが、JALの一日得割りのチケットを予約、10日(木)の12時半の便に乗ることになった。

長兄は朝に電話してきて「チケットは空席待ちだ」と言う。オンライン上で空席があるので、なぜ予約しないかと問うと「シルバー割引なら1万2千円なのだよ」。
ショックを受けた。私の一日得割りは2万8千円。(片道)。長兄は私より6歳上(次兄は3歳上)。さすがに老人として年季が入っている。私はシルバー割引なんてものは知らなかった。まあ今の期間、札幌は「よさこいソーラン祭り」で観光客がかなり押し寄せるのでチケットは予約しておいたほうが安心ではあるが、それだけ安いとなると私もシルバー割引を……。
「あんた、実の兄が生きるか死ぬかの時なのよ。どっちが得か損か、なんて言ってる場合じゃないでしょ!」
家人に叱られて我にかえったのであるが……。

久しぶりの札幌帰省である。この前の帰省が2008年。3年飛行機に乗ってない。まごつくことも多かろうと思い、充分時間に余裕をみて浜松町までタクシー。浜松町でとたんにまごつく。うっかり歩いていったらJRのほうへ。モノレール乗り場の方向を忘れてしまっていた。何度も乗っているのに。

モノレールは快速で羽田まで。前回は第2ビルが出来る前だったかな。JALはどっちだっけとこれも当惑(第1ビル)。空港ビルでJALのチェックインカウンターを探すと、無い。(*_*;)
後で知ったのだがたぶん経費削減なんだろうね、JALは北ウイングの国内線チェックインカウンターを廃止してしまったのだ。つまり搭乗手続きは全部機械でやりなさいということか。分からんよ、そんなの。(;_;)
まあ機械の前にいたおねえさんに「どうやってやるのですかいのう」と聞いたら「確認番号を入力すればいいのです」とボタンを押してくれた。あら不思議、ちゃんと券が発行された。

うろうろしてても仕方がないので早めにセキュリティチェックを通過、40分ぐらい前にゲート待合室に。
以前は待合室に入ってしまうと買い物や食事に不便したものだが、今は「早くセキュリティを通過させて待合室へ誘導しよう」という方策になって、待合室がわにレストランや売店を充実させている。
何も食べてないのでレストランで何か食べてもよかったのだが、食欲はなく、本と週刊誌と水(持参した水はセキュリティチェック時に捨てさせられるが、待合室に入ったら売店で買える。その持ち込みはOK)を買って出発を待つ。

定刻より10分遅れて羽田離陸。私は出無精だけれど旅そのものは好きだし飛行機に乗るのも好きだ。しかし今回は重い病気の身内を見舞う旅だし、窓際でもないから、憂鬱なだけで旅を楽しむ気分ではなかった。
睡眠不足なので少し寝ようかと思ったが精神的に落ち着かないので眠ることも出来ずに千歳まで。

ところで私は航空性中耳炎なのである。飛行機の離着陸の際、気圧の変化で鼓膜が圧迫されて苦痛を覚える。潜水と同じに中途で「耳抜き」が出来ると気圧差が解消するのだが、それが出来ないのが航空性中耳炎。乗ってから気がついた。そのための薬があるのだが忘れた。
というわけで高度を下げてから着陸するまでの15分ほど、脳を締めつけられるような激痛にさいなまれて冷や汗を流し続けたのである。この痛みは体験者でないと分からないだろう。

14時半千歳着。薄曇りだが気温は東京とさほど変わらない。快速エアポートライナーで札幌駅へ。初めて知ったが北海道のJRではSuicaカードが使えるのだ。
タクシーで10分ほどの脳外科病院に。15時半。

個室のベッドで寝ている次兄は、二度目の発作ののち声が出なくなってきたが、まあ会話に不足ない程度には回復していた。歩行能力が喪失しているが(立ち上がるとよろめく)見た目にはさほど悪い病状のようには見えない。しかしMRIなどの図像をみると、脳幹にゆく2本の動脈のうち一本が完全に詰まり。もう一本も狭窄がひどい。かろうじて脳のなかに必要最小限の血流が送りこまれている状態(そのため血圧が高い。血圧を下げると血流が減り危険な状態になる)。楽観視できない状態で、かなり綱渡り状態であることが分かる。手術が不能な部分であり目下の治療は、梗塞が起きないように血流をサラサラにする薬を点滴しつづけるだけ。早くいえば次の発作が来ないことを祈るだけという、僥倖を待つだけの状態なのである。これでは慰めようもない。本人も諦めの境地に近づきつつある。あと数か月生き延びればキリのいい時期になるので、それまでは今のポストについていたい願望は強いのだが、しかしこの状態では働き続けるのは無理だろう。

脳梗塞にいたった原因は、やはり糖尿病を長く患ったことによる動脈硬化だろう。それはつまり食事の不摂生ということだ。酒タバコはやらないが甘いものが好きで太りやすい。組織のトップというストレス。太っては痩せてを繰り返したが、最近、急激に10キロ太った。生活習慣病を患うということは、いつかは不摂生のツケを払う時が来るということだ。これまで重大な病を患ったことのなかった次兄だが、その時を迎えたわけだ。

やがて一本あとのJALに乗った長兄が到来。入れ替わりに私は、姪がとってくれていたホテル『センチュリーローヤル』へタクシーで戻る。札幌駅すぐそば、老舗の名門ホテルだが、当日割引で一泊5000円でとれたのである。フロントに現金で先払いして二人ぶんのチェックインをすませ、部屋に入る。ツインベッドのシングルユース。割引客用にサービスは大幅に省略している(浴衣等なし、固形の石鹸なし、冷蔵庫は茶と水だけ、便器に消毒済みのテープがない等)が、素泊まりするだけなら支障はない。薄曇りで少し寒くなったからポロシャツをワイシャツに着替え、再びタクシーで病院へ。
病院というのは常にタクシーが付け待ちをしているので行ったり来たりは便利だ。

このタクシーのなかでようやく心理的にいくらか余裕が出て、窓外の景色などが目に入るようになった。見れば北大裏手の道端にピンク色の花をつけた低木が連なる。
ライラックだ。

(続く)
==============================
コメント
イイネ!(1) 冴月さくら

のぶ(nob)2011年06月12日 07:29
ご快復をお祈りします。

爪あと2011年06月12日 07:29
いやあ実は「責任を感じてる」ほどなのですが(笑)、そのお兄さんから聞いた時点でもよかったので「どういうことだよ」と電話してくだされば、空席あるとはっきりわかってから、特便1を解約して新たにシルバー割引きしても、全然大丈夫だったのです。特便28とかは50%違約金を取りますが、特便1は1000円か1500円の取り消し料なので。
JALのおねーちゃんもそれくらい教えてやれよ、と思いますが、まあそんな歳には見えなかったということで。っていうかいつの間に65歳を超えたんでしたっけ。なので今後も、とりあえず絶対に乗るために特便1を買っておいて、当日空席確認してから解約して12000円と覚えておいていただけると、と思いますです、はい。

ぐらんぴ2011年06月12日 12:43
>のぶ(nob)さん どうもありがとう。貴兄のお兄上も脳幹の梗塞で倒れられて、もっとダメージは大きいですね。大変でしょう。こちらこそご恢復をお祈りします。

>爪あとさん
いや貴兄が責任を感じるには及びませぬよ。知らないほうが悪い。まあ予約チケットがとれてるほうが気がラクでし。シルバー割引はJALだけしかやってないのね
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