ぐらんぴ日記

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土俵上の勝負は神聖に決すべく 2011年02月05日06:10

北海道新聞コラム『卓上四季』より。

1910年(明治43年)の1月場所後、大の相撲好きで知られた板垣退助伯爵は烈火の如(ごと)く怒った。八百長相撲が目に余ったからだ。自ら相撲部屋に乗り込んで力士を集めさせ、その場で八百長を禁じる誓約書を書かせた▼同年1月28日の「報知新聞」が報じている(「新聞資料 明治話題事典」)。力士は「土俵上の勝負は神聖に決すべく、いやしくも私情にわたり情実に流れ、見苦しき行動はなさざること」との条文を天地神明に誓い、署名、押印している▼誓いは遠の昔に忘れ去られたようだ。……

相撲を愛する人こそ八百長相撲には耐えられないってことだ。それは昔っからそうだった。
「独自の伝統文化。単なるスポーツではない」と八百長擁護?当たり前?論を言う人間ほど相撲なんてどうでもいいと思ってるんだろう。
「あれー、みんな力士が真剣に勝負してると思ってたの? バカじゃねー?」
そういう言辞を大の相撲好きだった昭和天皇が耳にされたら、いかがお思いになられるであろうか。

八百長がそれほど「公然」のもので、社会全体が許容していた行為なら、八百長報道が起きるたび相撲協会はなぜ、死に物狂いで否定しまくったのであろうか。告発者がそのことで殺された可能性だってある(私は殺されたと思う)。なぜ「いや、あっははは。あるか無いか、それは皆さんがお考えになることで」(笑)とか笑ってごまかさなかったのかね。彼ら自身「あってはならないこと」だと思っていたからだろうが。

誰が八百長相撲を喜んで見るというのだ。

15日間の土俵、真剣に体力の限りを尽くして戦うために力士は日常から鍛練しているのではないかね。「毎日ガチンコばかりじゃ体が持たない」なんて、どの口から言えるのか。ぷんすか。「どうせプロレスみたいなもの」と言ったらプロレスラーが怒るだろう。彼らの精進を見習え。

と怒ってばかりでは日記読まれたかたには悪いなあ。
では「八百長」の語源。
Wikipedia にはこうある。

八百長は明治時代の八百屋の店主「長兵衛(ちょうべい)」に由来するといわれる。八百屋の長兵衛は通称を「八百長(やおちょう)」といい、大相撲の年寄・伊勢ノ海五太夫と囲碁仲間であった。囲碁の実力は長兵衛が優っていたが、八百屋の商品を買ってもらう商売上の打算から、わざと負けたりして伊勢ノ海五太夫の機嫌をとっていた。
しかし、その後、回向院近くの碁会所開きの来賓として招かれていた本因坊秀元と互角の勝負をしたため、周囲に長兵衛の本当の実力が知れわたり、以来、真剣に争っているようにみせながら、事前に示し合わせた通りに勝負をつけることを八百長と呼ぶようになった。


これはちょっと説明が不足しているね。伊勢の海は八百長に手加減してもらっていることを知らなかったのだから、現在の「八百長」ではない。これは今では「片八百長」と言うべきもので、「八百長」も初期はそういう意味で使われていて、近年になって「示し合わせて勝敗をつける」という意味に変化してきた。これは昭和年代になってのことだろうと言われている。

ところで「八百屋の長兵衛」とはどんな人物だったのだろうか。明治初年のことであり回向院での本因坊との対戦のことまで分かっているのだから、もっと詳しい人となりが分かっていていいはずだが、これが案外知られていない。
本名は「根本長造」と言われているが「斎藤長造」説もある。私は「商売が八百屋」というのは、どうも違うと思っていた。たぶん相撲茶屋の経営者ではないか。「八百長」というのは茶屋の店名であろうと。
どうもそうらしい。
Wikipedia の記述は民間語源、俗説に頼りすぎて実証性に欠けているきらいがある。

まあ、善いことで名前が知られてるのならどんな人間かは本人も周囲もいろいろ言うだろうが、悪い評判だからねえ、なかなか伝わらなくなるのは当然といえば当然である。

例の「出歯亀』、日本のピーピング・トム氏にしても、その正体はたちまち忘れさられつつある。
どうも本人はさほど出っ歯ではなかったらしい。自己顕示欲が強い男だったので「でしゃばりたがる」の意味で「出場亀」と言われてたのが、当時の赤新聞が勝手に出っ歯にしてしまったというのが真相で、しかも無実だった可能性がかなり高い。
殺人犯としては異例の早さで出所している。
その後の人生がどうなったか、伝わっているのだろうか。

ちなみに「八百長」も「出歯亀』も「人名などの固有名詞が普通名詞化した単語」で、これを「エポニム」といいます。私の唯一の趣味がエポニム探し。ちょっと考えるといろいろ見つけられるでしょ。一番分かりやすいのが「サンドイッチ」。賭博好きなサンドイッチ伯爵に由来します。

ですが西欧世界に比べて日本ではエポニムが非常に少ないのですね。これは「個々の人の名をあげつらわない」という日本人固有の心性によるものです。

コメント
イイネ!(2) ひな_shella 鈴木輝一郎
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コメント

安達O2011年02月05日 11:29
同意見です。大賛成。
八百長がデフォというのが相撲の伝統なら、「優勝」とか勝ち負けを競わせるのが間違っているし、優勝者に天皇杯の授与とかも間違っていると思うのです。
どうも「どうして今、警察は文科省にチクったのか」とかいう声もあって、それが僕には極めて疑問です。
グレーなままで愉しむのが「日本の伝統文化」なんでしょうか?

ぐらんぴ2011年02月05日 18:43
>安達Oさん
八百長は賭博がからんでいなければ、それ自体は罰する法が無いので、どんだけ八百長やろうが「違法ではない」行為。だから警察が関与する必要はないんですが、執拗に削除した携帯のメールを解読したのは「相撲賭博もからんでるんじゃないか」という疑惑からでしょうね。
その結果、彼らがおおっぴらに八百長をやってることを警察は知ったわけですが、関与はできません。できませんがその情報を秘匿するのは惜しい。そこに「相撲を愛し、八百長を嫌う」警察官僚がいたと信じたい。(笑)
官僚同士のことですから、警察庁から文科省へのチクリはふつうのことでしょうね。それを文科省役人がマスコミにチクった。その役人も「相撲を愛し、八百長を憎んだ」人物だったと私は思いたい。
世間には「小沢一郎有利検察不利」という情報を隠すためだ、なんていう説もありますが。それは偶然なのかどうか。

ぐらんぴ2011年02月05日 18:47
しかし八百長行為は何度も非難され指弾されてきたのに今にいたるまで無くならない。それは相撲協会のシステム自体の問題なんでしょうね(近代スポーツとしての格闘技という理念がない)。
それよりか八百長を八百長と思わせない技術が進化した。それがすごいと思います。(笑)
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