ぐらんぴ日記

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帰るさ

知らない言葉というのは、まだまだあるもんですね。
以前 中井英夫の文中に「内らから」とか「残んの」という語を発見して「誤植では」と疑った話は、この日記にも書きました。

今度は twitter の書き込み。

「仮面の告白」を読んいて、山の手言葉に何の注釈もついてないことに気づいた。たとえば「東京駅での見送りのかえるさに」とあるのだが、この意味がわかる人はほとんどいないだろう。「教練」にまで注釈がついている新潮文庫版が、これらに何の注釈もついてないのは、校正者も山の手の人だからなのか。
by anaryusisu


anaryusisu 氏とは山田正紀氏です。
私だって三島の『仮面の告白』は何度も読んでましたが、「かえるさ」には気づきませんでした。

辞書を見ると、この「さ」は古文的な用法の接尾辞です。
いろいろな用法がありますが、この場合は「動詞の終止形について、時、場面を表わす」。
だいたいが「~する時」「~している間」という意味を付与します。

ある辞書の用法は万葉集を牽いてますから、必ずしも東京の山の手方言ということではありません。昔の用法が今もあちこちに残っているということなんでしょう。

帰るさに
妹に見せむに
わたつみの
沖つ白玉
拾ひて行かな

(万葉集3614)

沖つ白玉=真珠。
旅人が海のほとりを歩いていて「このあたりでは真珠が見つかる」と聞いて「じゃあ、帰る時に妻へのお土産に真珠を拾ってゆこう」と思ったということですね。
旅の歌ですから「帰るさ」の頭には「もし無事で帰ることが出来たなら」という意味がこめられているんでしょう。単純な内容に見えて、実は、「必ず生きて帰るからね」と、妻に呼びかける、無限の愛の絶唱なんですね。

自分の知らない言葉というのはまだまだいっぱいあるんでしょうねえ。諸氏はこの言い方分かりますか?
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官能作家・館淳一。趣味は路上観察、雑学研究からセーラー服ウォッチング、美女装子探しまで、なんでも探索。
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