ぐらんぴ日記

mixi上で「ぐらんぴ」が書いている日記の引っ越し版です。文字サイズ変更できます。

再び札幌 2011年06月21日

脳梗塞で入院中の次兄の容態が急変したというので、この前見舞ってから10日でまた札幌へ飛ぶ。JALはかなり空席がある様子なので今回は予約なし空席待ちのシルバー割引。

しかし不思議なのだな。浜松町世界貿易センターまでタクシーで乗りつけ、そこからロビーを通って二階三階へあがってモノレール乗り場に行くのがいつもの経路。これまで何十回となく利用してきた。
先日、3年ぶりにこの経路を辿ったら、なんとJR浜松町駅へ出てしまった。あたふたしてしまったのだが、今回は「今度は間違わないぞ」と硬い決意?で赴いたのだが、またどういうわけかJR改札口へ。(*お*;)どうなっているのだ。あのあたり時空間が歪んでいるとしか思えない。

空港第一ビル南ウイングの発券カウンターへ行くと少ししか行列が出来ていない。今日は航空会社は閑古鳥が鳴く日らしい。一時間後出発の便が楽々とれた。これで札幌まで1万2千円。正規料金だと3万3千円。こないだ使った一日得割りでも2万8千円。シルバー割引だと往復してもお釣りが出るのだ。犯罪的な価格だな。他の客が知ったら怒るだろう。
まあ空席率は3分の1ぐらい。普通席の後部半分はガラ空きという状態では、1万2千円でも有料で老人を運んだほうがいい、ってことなんだろうね。ありがたいと言えばありがたいけど。まあいろいろ苦労を重ねてきた爺さんにこれぐらいの余禄はあっても可でしょ。(笑)
私の席は通路側のH。隣のJ席は空席でラクチン。ただ前に座った老人夫婦が声高にしゃべりまくってて、一時間少しのフライトちゅう途切れずにしゃべり続けている。中高年になってそんなに会話が続く夫婦というのも珍しいなと思い、騒音塞ぎに歌謡曲のプログラムを聴く。きこえてきたのは小林旭の『北帰行』。

千歳につくまで安達瑶さんからご恵贈いただいた『生贄』を読む。ついひきこまれて着陸するのが気がつかなかった。まあ前輪に装着したライブカメラが稼働していたなかったせいなんだけど(別に必要不可欠な装置じゃないけど、故障してて治してないってのはやはり「他の部分は大丈夫か」って気になる)

羽田で今夜の打ち合せ欠席を伝えるためサンスポのTD氏に電話したら「文化部は誰も出てきておりません」。週刊誌やってた時は部員が出てくるのが午後1時から2時すぎ。私は夕方出社も珍しくなかった。スポーツ新聞の文化部も似たようなものなのか。

千歳に着いてまた電話。ご当人がいきなり出たので驚いたが「TDさんですか」とスラリと出た。すごい。これからは私を『吃音王のスピーチ』と呼んでくれ。(笑)

快速エアポートで札幌駅。宿は前回と同じ「センチュリーハイアット」を連泊で。エコ連泊(途中掃除なし)だと二泊9500円。前と同じようなツインルームでシングルユース。

タクシーで病院へ。迎えてくれた義姉が前回より10歳も老けた様子なので愕然とする。
集中治療室へ入る前に説明を受けると、本人は意識があるから言葉では伝えられないが人工呼吸器を装着されて延命措置を受けることは断固拒否している。何かされそうになると暴れる怒る。つまり「廃人状態で生存したくない」と思っている。
一方、医師側は「延命できる望みが少しでもあればその処置をとりたい」という。まあそれが彼ら本来の使命なのだから無理はない。舌がどんどん咽喉側へ落ちてゆくのでやがては気道を塞ぎ窒息状態になる。その時そうとう苦しむから看護側も見ていられないというのだね。
しかし本人は自然の状態で死ぬならそれでもかまわない、むしろ望むところだと発声できなくなる前から繰り返し家族に告げている。
どうすればいいかと問われれば「あとになって、あの時こうすれば、と後悔しないような選択しかないねえ」としか言わざるを得ない。家人からは「あなたが絶対判断を押し付けるようなことを言ったらダメ」と言われている。

あとで集中治療室で横たわる次兄と面会。意識はあるから私を認識して「なんだまた来たのか」というふうな言葉を発したようだ。笑ったり泣いたりする感情表現は残っている。ただ唾液も嚥下できない、ただぜいぜいと喘いでいるだけの状態は、こりゃ本人も辛いと思う。意識不明ならまだいいが、見ているほうも辛い。

そのあと別の医師が来て医師団の説明。脳幹部への血管が梗塞を起こしているが、最近の知見ではバイパス血管が成長してゆき二か月三か月で血流が恢復する(こともある)。その前に見捨てるのはいかがなものか。人工呼吸器をつけるべきというもの。家族の判断はぐらつく。

そのあとの会食では「僅かな希望にすがって本人を長いこと辛いめに遭わせておくのはいいのか」という問題で話しあう。バイパス血管が成長して脳への血流が恢復しても、壊れた脳幹は恢復するわけではないし新たな梗塞が起きない保証はない。というか梗塞はさらに発生するだろう。最も恢復した状態でもほとんど現状そのままというのでは、無理に人工呼吸器を装着させて延命させるのは本人にかわいそうではないか、という気がする。まあ感想を述べただけで意見ではない。

次女(姪の一人)は先日、スペインから夫、子供二人と急遽帰国し、面会を果たした。子供は日本スペインの混血だからかわいい。雑種優勢というやつである。利口そうだ。この姪の夫はスペイン語しか話せないので、どうも意志疎通が難しい。姪はスペイン語は流暢。子供たちは日本に来ればすぐ日本語ペラペラ。スペイン語を忘れる。スペインに帰ればスペイン語を話し日本語を忘れる。ものすごい可塑性がある脳なんだ。どっちもしゃべれるようにするにはやはり習慣にしなきゃダメなんだな。姪は今では「スペインにいる時は日本語をしゃべるよりもスペイン語でしゃべったほうが楽。ついスペイン語オンリーになる」。
夫が全然日本語しゃべれない。義兄夫婦、義叔父(私のことだ)もスペイン語がしゃべれない。頭の可塑化がゼロってことなんだろうな。外国語の習得は二十代まで。それを過ぎたら諦めるべきだろう。私がなんとか英語で意志疎通を少しか図れるのは二十代まで断続的に英会話を学ぼうとしていたからなのだ。三十代で諦めたのは、ある意味賢明だったのかも。四十代半ばから数年、個人教授を頼んで英会話学習を続けたが能力は広がらなかった。二十代の脳でないと外国語(会話能力)は習得できないのだ。(移民をみても分る。中高年で移民したら死ぬまで日本語である)

次兄の変わり果てた姿とそのあと突きつけられた難問で、会食の席でも食欲が湧かない。ホテルに戻り一階のコンビニで握り飯一個を買い部屋へ。

ともかく仕事のためにパソコンを接続しなきゃ。ちゃんとLAN回線のケーブルもソケットも用意されているのはこの前確認しているので、ちょこちょことやってみたがうまく繋がらない。うーむ、仕方ないと思い、AirMacをONにしてみたら、ACU_Freespot_Gというのが接続できる。これが何なのか分らないが、とりあえずmixiに接続し、届いているメールを読んでいるうちにもの凄い眠気。そうなんだよな昨夜も朝まで原稿書いて全然寝てない。
ちょっと寝よう~とシャワーも浴びずにベッドに横になったら……朝日が部屋にさし込んでいた。くそ、札幌の白夜は何時に明けるのか確かめようと思っていたのに。
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コメント

日立ってゆうか現代2011年06月21日 09:27
飛行機運賃には、もともとスカイメイトという「学割」のようなものがあります。
JRも以前から、フルムーンパスとか、ジパング倶楽部のような敬老割引を行っていますし。
だから、シルバー割引の値段は妥当に思いますよ。

それにしても、お兄さまの容態が心配ですね。

ぐらんぴ2011年06月21日 10:35
>ってゆうか足あと返せさん ANAもシニア空割というのがあるんですね(字面だけでは何のことだか想像もつかないが)。
敬老割引が増えてきたのは、やはり老人が増えてきて、しかも暇だし小旅行ぐらいなら喜んで金を出す層だから、この層を動かしたいと思ってるんでしょうかね。若者はどうも金がなさすぎて動かない。

ぐらんぴ2011年06月21日 10:39
家族はだんだん「延命措置拒否」の方向に。病院側と意見対立が露わに。まあ家族の意見が一致するならそれを尊重するべきだろう。義姉の妹の夫というのがやってきて、彼は「延命すべきだ」と強硬に主張する。肉親の絆という点では、おまえはおれより序列が十段は下だろ。
しかし、こういうふうになると「当たり前に死ぬ」というのも大変な事業になってきた。

安達O2011年06月21日 10:46
お辛いですね。
痛みだけなら、モルヒネとか、いろいろあるけれど、それ以外だと、痰や唾液を吸い取るような「医療行為」をしなければいけないわけで……。
僕なら、意味のない延命治療は拒否したいけれど、苦しいのも嫌です。かと言って安楽死というのもアレなので、命ある間は、なんとか楽になるような方策だけは、と思うのですが……ご本人の意志との板挟みですね。
とても辛いことだと思います。本人も、周囲も。

わらねこ@笑夢猫2011年06月21日 13:31
呼吸器困難はかなり辛いです。
血中の酸素濃度が下がると朦朧とするだけでなく、幻覚や幻聴も起きるので。

何回か、自分自身がその状況に陥ったことがあったので。

それにしても、その状況での遠い親族…ましてや姻族の横やりはたまりませんね。心中お察しいたします。
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官能作家・館淳一。趣味は路上観察、雑学研究からセーラー服ウォッチング、美女装子探しまで、なんでも探索。
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