ぐらんぴ日記

mixi上で「ぐらんぴ」が書いている日記の引っ越し版です。文字サイズ変更できます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『地獄花』のデザイン






青山ブックセンター六本木店を入ったら、目立つところに、榎本了壱の『東京モンスターランド』が置かれていた。
『ビックリハウス』や寺山修司の舞台の美術など、六十年代から主にサブカルチャーの方面で活躍していたデザイナー。その人が自分の仕事にからんださまざまなイベントや人々との交流を描いている。ぼくとほとんど同時代の人。

http://www.shobunsha.co.jp/sinkan.html#sin-tokyo

見知った人がいるかなあ、と目次を見てたら、団鬼六師の名が飛び込んできた。

「おや、鬼六さんと榎本氏と、どんなところで」と思って、立ち読みしてみた。
なんと、芳賀書店から鬼六さん監修で発売していた『地獄花』という緊縛写真集のシリーズがあった。確か5巻ぐらいまで出たのではないか。価格は2800円と、当時(昭和46年、1971年)としてはやたら高かった。
ぼくは当時、信州の山のなかで暮らしていたから、たぶん、小諸あたりの書店で買ったのではないかな(小諸自動車教習所というところで免許をとるべく通っていたのである)。金がない土木作業員時代だからね、そうとう思い切って買ったんだと思う。しかしSMの匂いのまったく無いところで禁断症状に苦しんでいた身には、こういう本はもう麻薬の切れた麻薬患者みたいなもので、ついフラフラと買ってしまったのだろうね。(その頃の月給が3万円ぐらいだったから、本一冊に月給の一割というのはかなり痛い出費だ)
何はともあれ、舐めるようにして毎夜眺めていたSM緊縛裸女たちの満載写真集を、今や京都造形芸術大の教授でデザイン学科の科長をつとめてる榎本氏がデザインしていたとは。

そのいきさつなんかは読めば分かるのだが、当時の榎本氏「自分の人生は人が決める」と悟っていて、持ち込まれた話はエロ本だろうがSMだろうが、まったく断わらないで全部引き受けてたらしい。
ロマンポルノなど映画で当たって景気が良かった、30代の元気な鬼六師の姿が語られている。今みたいなビルになる前の、ぼろな木造家屋だった芳賀書店の光景が彷彿するよ。(^_^;)

「当時22歳、何百枚という緊縛写真を預かって、深夜、親の目につかぬようデザインしていた自分が一番の被虐者だった」と書いているのには笑った。たぶん無修正ネガもいっぱいあっただろうから、せっせとオナニーもしたのではないか。

ふーん、しかし妙なところで妙な人と接点があるものやね。(向こうは接点とは思わないだろうけど)。

後年、鬼六師がバイアグラ実践体験などで話題になってる頃、地方の講演会で氏と師は何十年ぶりかで顔を合わす。すっかり氏のことを忘れていた師だが、旧闊を叙したことでその晩、土地の旅館で行なわれていた変態ナイトというイベントに出席することになり、そうしたら現れたのが明智伝鬼師。(*_*;)
妖しい緊縛ショーの一夜の思い出が描かれ、地方の美女たちが競って明智師に縛られたがったと書かれている。
どんなショーだったのだろうか。性器を責められて女性がイッたとあるから、内輪だけのショーだけにかなりハードなことをやったんだろうね。
明智師が縛ってる間、鬼六師が解説をやってたというから、このお二人はなかなか息のあったコンビだった。

このあと、鬼六師が監修し篠山紀信が撮った緊縛写真集『SM大全』も榎本氏のデザインで芳賀書店から刊行される。
それは東京に戻っていたぼくも買ったのだが、紀信の写真のSMティストはまったく自分に合ったものではなかったので、バラバラにして気に入った写真のみ切り取り、あとは捨ててしまった。今はヤフオクでもけっこう高く売れるのではないか。もったいないことをした。

鬼六師、明智師に関係のある諸氏諸嬢は、店頭で目についたら、その部分だけ立ち読みされることをお薦めする。

(画像右は、黒羽京太郎撮影の緊縛写真。このセーラー服二人娘の連縛が一番のお気に入りで、あんまり何度も見たので綴じがバラバラになりそうだ。時代が感じられるであろう。パンティストッキングがまだ普及していなかった頃なのだ)。

http://www.kosyo.info/detail.cgi?id=Z0702-930&ex=1001

うへ、ぼくが持ってる『地獄花4』、いま古書店で1万1200円だって。(*_*;)
紀信の『緊縛大全』は8000~10000円。厚い写真集のわりに人気がないな。

こりゃ本棚を整理すれば、お小遣いぐらい稼げるかな。(^_^;)


スポンサーサイト

 | HOME |  古い日記に行く »

文字サイズの変更

プロフィール

ぐらんぴ

Author:ぐらんぴ
官能作家・館淳一。趣味は路上観察、雑学研究からセーラー服ウォッチング、美女装子探しまで、なんでも探索。
館淳一ホームページ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (1721)
飲食店 (6)
Mac (8)
電子書籍 (4)
mixi (4)
身辺雑記 (71)
美少女 (2)
セーラー服 (2)
ネット (3)
仕事 (10)
文学・小説 (12)
雑学(地名) (3)
出版・編集 (7)
雑学(死語) (5)
永井荷風 (6)
雑学(モノコト) (10)
事件(社会) (14)
事件(世界) (6)
政治 (1)
道具 (3)
回想 (11)
SM (2)
路上観察 (14)
女装 (6)
工作 (1)
ミュージック (7)
雑学(軍事・武器) (2)
アート・美術 (6)
原発 (7)
怪談・超常現象 (6)
病気 健康 (3)
ランジェリー (2)
夢 幻覚 (2)
映画 映像 (2)
料理 酒 (4)
日本語 (2)
植物 (13)
雑学(地理 地史) (3)
雑学(英語 外国語) (1)
芸能タレント (1)
鉄道 (1)
ゴシップ (2)
廃墟 (1)
建築物 家屋 (1)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2Ad

Template by たけやん

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。