ぐらんぴ日記

mixi上で「ぐらんぴ」が書いている日記の引っ越し版です。文字サイズ変更できます。

『葉で見わける樹木(増補改訂版)』 2012年01月11日 03:36

葉で見わける樹木

樹木に興味が湧いたら、絶対この図鑑です。レファレンスの専門家、わら猫さんもお奨めです。
前の日記、『街角の樹木(モチノキ)』で言及してますが、一枚の木の葉があれば、何という木か分かります。
著者の林将之さんは「樹木ライター」と名乗っているけれど、植物図鑑界にコペルニクス的転回をもたらした人。
(以前、紹介したことがあります↓)

http://jun1tate.blog25.fc2.com/blog-entry-1356.html

これまでは植物図鑑を作ろうと思えば、イラストレーターに精密なイラストを描いてもらうか、微細な部分はプロのカメラマンに接写写真を撮ってもらうかせねばならず、一人では出来ない作業でした。コストも手間もかかる。
「そうだ、スキャナがあるじゃないか」
林さんは、葉っぱをスキャナで画像化しちゃって、それで図鑑を作ってしまったんですね。これならプロの写真家も必要ない。
さらに品種の同定(鑑定)のための新しい検索方法を編み出して、誰でもすぐ分かるような図鑑を作りあげてしまったのです。
自分のサイト「このきなんのき」では、それでも同定できない人のための質問掲示板を設けています。
植物にさほど興味のない人でも、座右に置いておけばたちまち樹木ファンになるでしょう。
心豊かになれる一冊として、お奨めです。

http://www.ne.jp/asahi/blue/woods/fg23.html

サイトは
http://www.ne.jp/asahi/blue/woods/index.html

イイネ!(3) ワグマ みゆき(M1号) 退会したユーザー
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コメント

ぐらんぴ 2012年01月11日 04:38
この書の末尾に、葉っぱをスキャンする方法が書かれてますが、最近主流のCIS方式ではピントが浅いので不向きだとしています。つまり一時代前のCCD方式のもののほうが安物でも向いているとしています。

わらねこ@笑夢猫 2012年01月11日 19:00
ゲッ…名前が…
新手の羞恥プレイですか?

同様な葉っぱから…も色々あるのですが、これが一番使いやすいんですよね。

牧野とかより、お客さんはとっかかりやすいし。
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街角の樹木(モチノキ) 2012年01月09日 19:47

正月の2日、動かないでいては太るばかり。午後、うららかな陽射しなので少し歩いてみる気に。
かといって人ごみのなかに出る気はしないので、青山霊園を抜けてみた。
久しぶりにトーマス・ベイティの墓に手を合わせる。管理費は今は外務省から出ているはずだが、墓域の清掃、供花は生前、ゆかりの人が行なっているとのこと。きれいに掃き清められていた。しかし没後半世紀以上を閲している。生前ゆかりの人も少なくなっていることだろう。

青山通り方面へ抜けようとすると、なんとなく目についた木がある。最初は根だった。
四方に伸ばした根が地上に盛り上がり、墓間の敷石を蹂躙というかなんというか、下から持ち上げ押しのけている。

モチノキ根

「強い生命力だなあ、なんという木かな」
眺めてみても乏しい知識ではサッパリ分からない。樹木の多くは上に伸びるにつれて散開するかすぼまるかだが、この木はもわもわと広がるが纏まりがない。

モチノキ1

常緑樹であることは確か。幹は白っぽい、わりとなめらかな樹皮で覆われている。

モチノキ2

こういう名を知らぬ樹木の名を知りたい時は、葉を一枚、持ち帰ることにしている。

モチノキ葉


別の場所では同じ樹木が赤い実をやたらにつけているのを見つけた。それはデジカメで撮影しておく。それにしてもすごい量の実だ。これだけあれば都会の鳥も餌に困ることはないだろう。

モチノキ実

青山通りの『ピーコック』まで出て買物して帰り、さっそく樹木の同定にかかる。私の秘密兵器は、
林将之『葉で見わける樹木(改訂増補版)』(小学館、フィールドガイド23)
である。これが実に優れている。一枚の葉があれば、たちどころにその樹木の名前を教えてくれるのだ。
といっても、ある程度のキーワードが必要だ。

(1)葉の形。分裂しているか、分裂していないか。複葉か。針葉か。
(2)葉の付きかた。対生か互生か。束状か羽根状か。
(3)葉の縁の形状。ギザギザ(鋸歯)があるか、無い(全縁)か。
(4)常緑樹か落葉樹か。

この木の場合、葉の形は不分裂、葉の付きかたは対生。葉の形状は全縁。そして常緑である。
そうすると、このキーワードに合致する二十数種の木が列挙される。その中から葉の形状が一致するものを選べばいい。すぐにヒットしましたね。

モチノキ(黐木)

モチノキ科モチノキ属の小高木。幹は直立して整った卵形の樹形になる。樹高5~10m。東北地方南部~沖縄にかけて分布。身近な低山から海岸に点々と生える。庭木、公園樹、生け垣。



モチノキという名前の由来は、小鳥をくっつけて捕える鳥もちの材料となる木だったからだそうだ。白っぽい樹皮を剥がして長期間水に晒すと木質が溶解し、最後はねばねばドロドロの繊維質が残る。これを竿の先につけて小鳥を狙い、捕まえたという。私や見たことありませんが、江戸時代の職業に「鳥刺し」というのがあるぐらいだから、かなり重要な資源樹ではあったよう。

モチノキの説明を読んでいて、ついニヤリとしたのは、「常緑樹の葉は個性が乏しいのが多いが、モチノキはその代表格。平凡な葉の形をしているが、逆に、その特徴のなさが特徴といえる」という部分。
そこで改めてモチノキの葉をしみじみ見てみたが、いや、確かになんの特徴も感じられないねえ。形といい色といい葉脈の存在感のなさといい、不分裂・互生・全縁・常緑の樹木のなかでのぼんやり加減といったら、本当に官能小説界のなかの誰かさん的存在であるな。(なんか自虐的)だからというわけではないが、いやあるが、なんとなく愛着というか親近感を抱いてしまったではないか。

秋になると赤い実をいっぱい付ける。同属にクロガネモチというのがあって、ほとんど見わけがつかないので、ひょっとしたらクロガネモチかもしれないが、ある書には北限が静岡県と書いてあったので、だとしたらこれはモチノキでいいということになる。
まあ、さほど特徴はないけれど、亭々として枝葉を茂らせる穏やかな無個性?が愛されて、街のあちこちに植えられている。諸氏も散歩がてら通勤の合間、モチノキを探してみるのもよろしかろう。


イイネ!(2) くまくま('(ェ)') 退会したユーザー
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コメント

わらねこ@笑夢猫 2012年01月09日 20:23
その本はオススメです。
この木、何の木?の質問に、最初に使う本。

コメント

霞 2012年01月09日 21:29
へえー、あれ、「モチノキ」っていうんですか?
弟が、あれを細竹の先に塗りつけては、セミだのトンボをたくさん採って帰ってくる。場所は、学習院の森。じきに番兵(当時)に追われて逃げ帰ってくる。たくさんの昆虫は、しっかり袋に入れたり、指の間にはさんだりして。

もちと呼ぶそれは、近所の駄菓子屋に売っていました。

わたしも昆虫好きなので、美ヶ原の蝶は、ほとんど採取したとおもいます。「あさぎまだら」「おおむらさき」「シジミチョウ」にいたるまで。禁止される前ですけど。

それぞれの食草を知っていれば、もっと楽にとれたでしょうね。
高原の楽しい記憶です。
コメント

ぐらんぴ 2012年01月10日 10:13
>霞さま そうですか、鳥もちで虫をとった経験がおありですか。その頃のは本当の「鳥黐」だったでしょうね。最近売られているのは、合成のものなんだそうです。

ぐらんぴ 2012年01月10日 10:16
ちなみにモチノキは雌雄異株なんですね。イチョウと同じ。私が最初に見たのは(写真の左、中)は雄だったようで、赤い実をつけていませんでした。他のモチノキがたわわに実を付けてるのに何でかなあ、と思ったのですが、そういうことなんですね。

退会したユーザー 2012年01月10日 10:26
実はワタクシも樹木の本を一冊持っています

柄にもなく(^^;)

最近は縛りに忙しく山に行く機会が減りましたが、以前は月に二回は野営をしに行ってました

それも寂しくソロで…

まっ 協同作業が苦手なので気楽でいい部分はあるのですがぁ

ソロでの野営では、やる事がなくヒマヒマな時間が出来るときがあります

そんな時のためと思い樹木の教科書を買ったわけなんですが、あまり使いませんでした(^^ゞ

久々に引っ張り出してパラパラと見たい気分になっています



PS、勤務地サイドに赤い実を付けた木があります

もしかしたら…葉っぱを拾って帰り屋敷で確認してみます
コメント

ぐらんぴ 2012年01月10日 14:08
>Monkoさん 冬の樹木は赤い果実をつけるのが多いのです。南天が代表ですが、北国、山国はナナカマドが目につきます。

霞 2012年01月10日 18:41
駄菓子屋で売っていたのは、昆虫用のものですので、おっしゃる「モチの木」とは違うのかな? と、考え直しました。
茶色い粘ついたもの。小鳥も採れるかもしれませんが、あるいは、昆虫用とは違う木なのかもしれません。母は、弟が採取に夢中のあまり、シャツをべとべとにしてしまうので、困ってましたけれど。

路傍の花(サザンカと寒椿) 2012年01月05日 08:00

サザンカ


ウォーキングの途中、寒風吹きすさぶ皇居前の歩道の植込で見た赤い花。
つい「寒椿かな」と思ってしまったけれど、親切に植物名が記された札がついていて、サザンカだと分かった。
サザンカも寒椿(カンツバキ)も晩秋から冬にかけて咲き続ける花の代表だ。
どちらも赤い色のものが多く(サザンカは白やピンクもあるが)、形がきわめて似ているので、区別をつけるのが難しい。

どちらもツバキ科でツバキ属。サザンカが野生種を原種としているのに対しカンツバキはサザンカとツバキの交配種とされる園芸品種。似ているのも無理はない。
この両者は交雑を繰り返しているので、今では「これがサザンカ、これがカンツバキ」とズバリ言い当てるのが、専門家でも非常に難しくなっているという。例外種がいっぱいあるからだ。
それでも一応の区別はある。

(1)サザンカのほうが平開する。花びらが広がるのだ。カンツバキは根元が筒状にすぼまり、ラッパ状を保つ。
(2)サザンカの花びらは一枚一枚バラバラに落ちる。カンツバキは花が付け根からボトリと落ちる(首を斬られるイメージから武家の家では縁起が悪いとして避けられたという)。つまり地面を見れば判別がつく。
(3)サザンカの雌しべは花びらにしたがって逆円錐形に散開する。カンツバキの雌しべは筒状になって、散開しない。
(4)どちらも生け垣などに用いられるけれど、サザンカのほうが背丈が高くなる傾向がある。

――こういう特徴を覚えておくと、冬に目に飛び込む赤い花が「サザンカか、寒椿か」と見わけられて、散策の楽しみもまた一つ増えるのではないだろうか。
↓こちらが寒椿。

カンツバキ


ところで不思議だと思いませんか。常緑の葉にひときわ鮮やかな色の花が咲く。
花が目立つというのは、ふつう虫媒花である。昆虫を呼びよせて受粉するためのシグナルとして鮮やかな色を呈する。
だから多くの花は春または秋に咲く。
しかし冬に昆虫は激減する。冬に飛び交う蝶を見ることがないだろう。それなのにサザンカも寒椿も寒風を厭わず咲きほこる。
どうしてかなあ、と思うでしょ。
調べてみたら簡単なことであった。
風媒花でなければ虫媒花、と思っていたからいけない。花粉を媒介する生き物が別にいた。
鳥である。
ツバキ科の冬に咲く花はヒヨドリなど鳥が蜜を吸いに来て受粉させる。つまり「鳥媒花」なのだ。
サザンカや寒椿の花のまわりを鳥が舞っているのを見掛けたら、それは吸蜜しているのである。
というわけで、また散策の楽しみが増えた。

ヒヨドリ

↑この寒椿の蜜を吸いにやってきたのはメジロである。

そうそう黒澤映画『椿三十郎』で、城代家老の奥方(入江たか子)が寒椿の花を流水に流して、隣家に乗り込んだ三十郎に襲撃のタイミングを合図するシーンがあった。あれは花が簡単にもげる寒椿だから可能なのである。「はて、武家の家では寒椿は嫌われたのでは」と思うが、調べてみると落花の潔さを愛でてかえって武士に愛好された――という説もある。武家屋敷に寒椿があってもおかしくはないようだ。

ところでサザンカの学名はカメリア・ササンカ。寒椿の学名はカメリア・ジャポニカ。カメリア(Camellia )とは、フィリピンで椿を発見したイエズス会の宣教師で植物学に造詣の深かったゲオルク・ジョセフ・カメルに由来するという。
なぜサザンカを「山茶花」と書くのか、という問題は、あまりにも頻繁に説かれているので、ここでは扱わない。
コメント
イイネ!(8) 霞 くまくま('(ェ)') 白馬 冴月さくら 退会したユーザー Mio 小夏マーマレード ゆずきいくと
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コメント

霞 2012年01月05日 12:35
白玉椿は、もっともポピュラーに茶花に使われますけれど、やはり鳥媒花なんですね?
「梅にうぐいす」という言葉がいきわたって、うぐいす色の鳥がきていると、うぐいすだと思ってしまいますけど、あれは、めじろなんですよね~。
うぐいすは、もっと地味な鳥。すがたは地味で鳴き声だけが、華やか。しまいにはけたたましいほど。血が出そうになきますね。よっぽどメスを求めている…?(笑)
コメント

ぐらんぴ 2012年01月05日 14:01
白玉椿も花期は11月頃から冬の間ですから、鳥が吸蜜して受粉するのだと思います。昆虫が飛び交う時期に咲く椿は、双方が蜜を吸いにくるのでしょうね。考えようによっては冬の花は小鳥たちのために咲くのかもしれません。
メジロは見ててきれいですね。

退会したユーザー 2012年01月05日 17:03
メジロですが望遠で撮ったのですよね

素晴らしいショット♪

カメラにレンズが気になるところです
コメント

ぐらんぴ 2012年01月05日 17:12
>Monkoさん。す、すみません。これネットで拾ったもので……。(^_^;)
望遠でしょうね。野鳥はなかなか難しいです。私が撮ったヒヨドリなんてボケボケ。http://twitpic.com/4gfxva 見られますでしょうか。

退会したユーザー 2012年01月05日 18:38
拾い画像でしたかぁ^^;

鳥は動きが素早いので苦労すると思います

ワタクシも雀を狙った経験がありますがブレブレでした

ヒヨドリちゃんイイ感じかと♪

路傍の花(オオヨモギ) 2011年12月03日 17:44


オオヨモギ


JR高田馬場、戸塚口から山手線外側を新宿方向へ。事務所への道をぶらぶらしながら、例によって土手の野草を観察して歩く。
11月までは入れ替わり立ち替わりさまざまな野草が花を咲かせていたパラダイスも、12月になるとさすがに花々も影を潜めてなかなか見当たらない。
それでも目を凝らして探索してゆくと、小さな筒状の花をずらりとぶら下げた野草を発見。色は褐色めいた紫色で花は直径3ミリぐらい。高い茎に円錐花序を呈しているが、傾斜地のせいで茎は横倒しになっている。
接写して花姿を大きく撮ってみたが、ふつうに歩いていてはまず目にとまらないぐらいの地味すぎる花をもつ野草。
はて、何という草だろうかと植物図鑑をひっくり返してみたけれど分からない。
探しあぐねて twitter で「この花はなんでしょうか」と尋ねてみたら、近藤ようこさんが「ヨモギではないでしょうか」と回答してくださった。
えーッ、ヨモギならどこにでもある見慣れた葉っぱをもつ野草。本当かいなと植物図鑑を見直したら、確かに花はそっくり。ただ図鑑は葉のほうを詳しく説明しているので、発見しにくかったのだ。

ヨモギ(蓬)

ヨモギの葉

キク科ヨモギ属の在来種。昔から葉を刻んで餅にねりこみ草餅としたので、餅草とも言われる。全国どこの路傍、空き地にも見られる野草で、地下茎を伸ばして増えてゆく多年草。葉っぱには独特の香りがあるので、いわば和風ハーブだね。


春の若葉を摘んで、天ぷらにすると、アクがないのでとても美味とされる。
食用になるほか、葉の裏の白い綿毛を集めると、お灸に使うモグサ(艾)になる。このモグサは非常に火が点きやすいので、ヨモギからモグサを作る作業場は人家から離れたところに作られるのが常だったようだ。燃えやすいから「ヨクモエルキ」で、ヨモギになったという説もある。まあ、いまの人でヨモギをこの目で見た人は少ないかも。
ネット上ではヨモギの食べ方の他にモグサの作り方を教えるサイトはいろいろあるので、ヨモギを見つけたらいろいろ実験してみるのがいいかもしれない。何せ、そこらへんどこにでもあって目につかないほうがおかしいというぐらいの草だ。煎じて茶にすれば胃腸によろしく、血糖値を下げ血圧を下げ抗癌作用もある。健康食品としてヨモギはかなり普及して、沖縄では栽培もされている。

ただ一つ、ヨモギのデメリットは、ブタクサと同じような風媒花であるから、花粉アレルギーをもたらすこと。9月〜10月の花期には近寄らないほうがいいかもしれない。

補遺:これを書いてのち、諏訪の山中に住むアートデザイナーの荒川じんぺいさんから「葉の形、花の枯れかたからして『オオヨモギ』です」と指摘がありました。 当初ヨモギと書いたのをオオヨモギに訂正しました。


オオヨモギの葉


↑これがオオヨモギの葉。葉の裂け目が深い。

その名のとおり、ふつうのヨモギより大きく成長するもので、山地に多いのでヤマヨモギとも言われます。若菜を食すること、草餅にすること、モグサを採ることなど、ヨモギと同じです。大きなヨモギと小さなオオヨモギの区別は専門家でも難しいらしいとか。

イイネ!(1) Commander-紫弩
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コメント

ぐらんぴ 2011年12月03日 18:10
ヨモギから作られるモグサ。百人一首には二首、登場します。
一首はこの前の日記「歌枕見てまいれ」で書きましたね。

かくとだにえやはいぶきのさしも草 さしもしらじな燃ゆる思ひを
               51番 藤原実方朝臣
ではもう一首は?

たっちん 2011年12月03日 18:14
子供のころ、転んで怪我をしたとき、傷口にヨモギの葉をすり込んだ記憶があります。本当に効くのかわかりませんが、あのころは唾と草が薬でした。
コメント

ぐらんぴ 2011年12月03日 19:22
>たっちんさん ヨモギが切り傷に効くというのは昔から言われてますね。調べてみると、タンニンの殺菌作用と精油成分フラボノイドの殺菌作用が相乗効果があるそうです。本当に効いたんだと思いますよ。(^_^)
私はそういう記憶がないのですが、どうも北海道の最北端にはヨモギは生えてなかったようです。成育地は本州までなんですね。

縛師ダディ 2011年12月03日 19:56
ヨモギはありふれた草で良く目に付く草ですよ^^、草餅にするため良く江戸川の土手に取りに行きます(^-^)



ぐらんぴ 2011年12月03日 21:47
>縄師ダディさん いえ、私もヨモギの葉っぱなら知ってるんですよ。見慣れている。ただヨモギの花は知らなかった。それとオオヨモギだったので、葉っぱの形がヨモギとは少し違っていた。それで戸惑ってしまったんですね。オオヨモギの葉はヨモギより険悪な感じですので。

ぐらんぴ 2011年12月03日 21:49
上の写真のオオヨモギの葉と、中の写真のヨモギの葉を見比べると、その違いが分かるかと思います。

たっちん 2011年12月03日 23:59
百人一首、一通り読んだのですが見つかりませんでした。

ぐらんぴ 2011年12月04日 01:20
>たっちんさん 専門家でもちょっと気づかないで通りすぎちゃう、そんな歌です。75番 藤原基俊。「契りおきしさせもが露を命にて あはれ今年の秋もいぬめり」の「させも」が「さしも草」つまり「モグサをとる草、ヨモギ」ということです。「命」にかかる縁語ですね。この詞書にある「標茅ヶ原」の歌(「なほ頼め標茅ヶ原のさせも草わが世のなかにあらむかぎりは」)という意味が分からないと何がなんだかという難解な歌なんですがね。

ぐらんぴ 2011年12月04日 02:43
実方の「かくとだにえやはいぶきのさしも草」は、江州伊吹山の山麓がオオヨモギの栽培地で良質のモグサを産したことにより、「いぶき」がさしも草の縁語になっています。
一方、標茅ヶ原というのは下野(しもつけ=栃木県)にあってやはりヨモギの産地。これもさしも草の縁語となり、基俊の歌に用いられているんですが、下野にも伊吹山というのがあって、ここもまたモグサの産地。
「いぶきやま」が江州、下野、どちらの山を指すのかはいまなお見解が分かれるところです。私は江州伊吹山説です。
モグサはじりじりとくすぶり続けながら燃えてゆくので、そういう恋の様態を表現するのに「さしも草」「させも」が隠喩として用いられたわけですね。

たっちん 2011年12月04日 08:43
何となく読み流してしまう中にも、色々な意味があるんですね。命の縁語というのは初めて知りました。本当に久しぶりに和歌の良さを味わった気がします。ありがとうございました。

路傍の花(ヒメツルソバ) 2011年11月23日 06:07

ヒメツルソバ1

ヒメツルソバ2

JR山手線、高田馬場駅戸塚口から山手線外側へ出て、線路の土手(築堤)沿いにブラブラと二、三分新宿方向へ歩くと私の間借りしている事務所。
歩いているときの視線は飲食店や商店が並ぶ右側に向きがちなのだけど、左側の土手を眺めると、ここは野草のパラダイスなんだと気づく。誰も気にしていない斜面には常に野草が生い茂っているけれど、よく見るといろんな種類の野草がそれぞれテリトリーを確保し、あるいは季節ごとに交替しながら花を咲かせている。

つい最近、気がついたのは石垣の上からカーテンのように垂れ下がりながら咲いている白っぽい薄紫色の花の群れ。
花の形は金平糖状というかポンポン状というか、小さな花が丸くびっしりと密集して一つの花のように見える。調べてみたら、

ヒメツルソバ

であった。
タデ科。小花が密集して一つの花を形成するのがタデ科の特徴なのだ。他のタデ類は細長い穂状になるので、タデの仲間のようには見えないが。このような花のつきかたを「頭状球形花序」という。クローバー(シロツメグサ)もそうだ。

ヒメツルソバ花


ヒマラヤ原産で、園芸植物として明治中期、日本に渡来した帰化植物。それが逸出して野生化したものが都市の土手や石垣、舗道の隙間などで成育している。
多年草で芝桜のように茎が伸びて匍匐(ほふく)しながら広がり、芝草のように地面を覆うので、造成地の法面(のりめん)のグランドカバー植物、あるいはロックガーデンなどに好んで用いられる。
花期は春から夏、夏から秋と分かれる。盛夏の時期だけ花が消えるが、あとは年中花を咲かせては増えてゆく。しかしヒマラヤ原産のわりには寒さに弱く、霜が降りると枯死してしまう。だから一年草かと誤解されるが、根が生きていれば、そこからまた芽が出る。繁殖力は旺盛で、園芸家によっては嫌われる。
それでも園芸店で種が売られているぐらいで、けっこう愛される品種なのである。
葉の特徴としてはV字形の斑(ふ)があること、秋には紅葉すること(草もみじ)。土手、石垣、石畳の路傍などで探してみるといいだろう。

ヒメツルソバ3


↑写真は鎌倉円覚寺の境内裏手に広がるヒメツルソバの花畑。これだけの面積でも数本、ひょっとしたらたった一本の個体が広がってカバーしている。

イイネ!(5) きた Commander-紫弩 霞 麻屋 寿@ロープ沖縄 haru
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コメント

小夏マーマレード 2011年11月23日 06:27
高田馬場は都心なのに、自然が豊かなんですね~。ウチの周りは、もうたんぽぽも猫じゃらしも滅多に見かけません…。ヒメツルソバ畑、壮観ですね!初めて知りました。ソバとついてるけど、蕎麦とは無関係みたいですね。「ヒメツルタデ」ではダメだったのでしょうか…(笑)


ぐらんぴ 2011年11月23日 06:38
>小夏マーマーレードさん 
高田馬場じゃなくて山手線の土手が自然豊かなんでしょうね。特に西側斜面は日当たりがいいので野草が生い茂りやすいんだと思います。人が入り込むところでもないし。都市に残された野草の聖域。
どうしてソバなんて名前がついたのかよく分かりません。在来種で違った属にツルソバというのがあったので、似ているからヒメツルソバになったと思われます。そのツルソバの花がソバの花に似ていたからかもしれません。

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官能作家・館淳一。趣味は路上観察、雑学研究からセーラー服ウォッチング、美女装子探しまで、なんでも探索。
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