ぐらんぴ日記

mixi上で「ぐらんぴ」が書いている日記の引っ越し版です。文字サイズ変更できます。

夢の不思議 2012年06月25日


人の夢の話は、臨床心理学でもやってる人じゃないと興味がないだろうと思うので、おおかたの人はスルーしてください。

昨日の朝方に見た夢がどうも不思議なものであった。
どうやら私は、病院から母を自宅に戻すため(というのは札幌だな)救急車みたいな車に母を積んで(母の顔を見ていない)運転席でハンドルを握っていた。つまりレンタル救急車みたいなので、自分で搬送することになってるらしい。
私は車を運転しなくなって10年ぐらいになるので(そういうことは夢のなかでも自覚している)「大丈夫かな」と思っている。夜である。街灯で光る路面はどうやら凍りついている。季節は冬なのだ。
そうしたらバイクに乗って女がやってきた。ライダースーツを着てなかなかの美人だ。
そうしたら私に、「兄さん、久しぶり。私もついてゆくよ」と言うではないか。
なんと妹なのである。
「そういえばおれには長いこと会っていない妹がいたのだ」と思い出した。
その名前が思い出せなくて一瞬、焦ったが、すぐに閃いた。「京子」というのだ。
私の実の妹なら年齢的には60歳ぐらいでなくてはならないのだが、外見は姪たちと同じ、三十代後半ぐらいに見える。
私はなんとなく心強くなって「よし行くぞ」とギアを入れて路上に乗りだした。
どういうものか、やたらスピードが出る。カーブなど危ないぐらいのスピード。
ゆっくり行こうとするのだが、どうしてもスピードが出てしまうのだ。本来なら凍りついてる雪道なのだから「こりゃスリップするな」と思うのだが、特にそういうこともなく、車は無事、我が家に……。
というところで目が覚めた。

「あの妹というのは何だ。おれには妹なんていない」
最初に我に帰って思ったのはそういうことだ。
現実なら「そんなバカな」と思う事態なのに、私は「そういえば妹がいたんだ」とあっさり納得してしまった。京子なんて名前まで。心当たりはまったくない。
「うーむ、これはどういうことなのかなあ。男ばっかりの兄弟の末ッ子だったから、妹が欲しいという願望が潜在していて、それが夢の形になったのかな。しかし妹が欲しいと思ったことは一度も無いんだが。
しかし一番不思議なのは、そういう奇妙な事態が起きて不思議に思わないということである。夢の世界では「明晰夢」というのがあって、「これは夢である」と認識しながら見る夢がある(というか、そういう夢を見られる人がいる)。私は一度も明晰夢を見たことはない。どんな不思議な事態になっても夢のなかではそれを納得している。
ある時は一軒の飲み屋に入ったら、そこは昔よく通った酒場で、迎えてくれたママの顔も店内の様子もすべて見慣れたもので「ああ、懐かしいなあ。ここでいろんなことがあったなあ、いろんなやつと出会って、いろんな話をしたなあ」と懐旧の念がどっと沸き起って、「こんないい店なのに、どうして足が遠のいたんだろう。これからはもっと来よう」と思ったところで目が覚めた。
当然ながら現実にはそんな店は存在しなかったしママにも会ったことはなくその酒場で体験したあれこれはまったく記憶がない。それなのに身内に沸き起った「うわあ懐かしい」という感動は何だったのだろうか。あまりにも不思議すぎて「私はこの世界に生きてるけど、もう一人の私は夢の世界に生きており、この夢はたまたま二人の私が交錯してしまったことによる夢ではないのか」と思ったりしたことだ。
しかし、どうして夢のなかで遭遇する不思議な事態に私たちは「あり得ない」と反応しないのだろうか。私は今は亡き父や母と会う夢をよく見るが、私は二人の死に顔を見てるのだから、生きて出てきたらそれは幽霊だということになるのに、そんなことは思わないで、やたら懐かしくホッとした思いで話したりしてるのだ。
これはどういう機能が脳のなかで働いているからなのだろうか。
「こんなことはあり得ない」と検証する機能が麻痺している。とりあえず夢のなかの「現実」はそのまま受け入れるよう、夢の制作側は管理している。だから人はとてつもなく奇妙な夢を見てもあまり驚かない。それに適応して行動し思考する。何なのだこの働きは。
不思議だ不思議だ不思議だ。
しかし夢のなかの妹、京子はけっこう美人だったからもう一度会いたいものだ。そう思ってると時々、続きを見ることが出来るのだね。これも不思議だ。結局、夢を作るのは脳のなかの私なのだ。製作者と観客の間にまったく意志の疎通がない劇場で、ただ私は不思議な世界を見せつけられる。不思議だ。



============================
イイネ!(12) ゆうき 黒木仙伍 ナゾマ みかん姫 Commander-紫弩 小町 ゆずきいくと 冴月さくら もとみ(こもも) きた
コメント

ゆずきいくと2012年06月25日 11:02 削除
私も本当の妹に加え、さらに架空の妹がいる夢を見ます。
だいたい4、5歳で妹が一番可愛かった頃なんですよ。
ぐらんぴ2012年06月25日 13:09 削除
>ゆずきいくとさん それは実によく分る潜在願望の夢です。(笑)
ぐらんぴ2012年06月25日 13:10 削除
「架空の家族」の夢って、けっこうみんな見てるかもしれないねえ。
ぐらんぴ2012年06月25日 13:20 削除
私の母は2番目の子供が女の子で私より4つ上ぐらいの姉になる。智絵という名で4歳で病死した。姉なら実際に居たのであるから夢に出てきてもいいのだが、その姉のことは夢にも見ないしふだん余り思い出さない。……って私が生まれる前に死んだのだから、思い出すよすがもないのだけれどね。
「ひょっとして……」と思ったのは、私が小学校5年ぐらいの頃、母が子宮外妊娠で入院し手術後の肝炎で長期入院したことがある。子宮外でなければ5番目の子供を生むことになったわけで、それが女の子であったなら私の妹になったはずだ。しかしそんなことは今思い出したことだからねえ。
考えられないこともないというのは、父の隠し子という可能性である。父は芸者遊びをよくして愛人がどっかに何人かいたのではないかと思われる。だから隠し子がいたとしても不思議ではない。父の死後、そういう女性や子供が現われるのではないかと母も含めて一家は期待?していたのであるが、誰も現われなかった。しかし実は女の子が一人いて、その子30代後半から40代という可能性は……ギリギリあるような気がする。もしかしてその子の名前は「京子」というのかも。
ぐらんぴ2012年06月25日 14:48 削除
架空の夢(夢というのはみな架空だが)のなかで時々見るのが「架空の部屋」。つげ義春のマンガにあったが妻子に内緒で小さな部屋を借りてそこでぼんやりしている男の話。男の現実逃避願望を描いた秀作だったが、私がそういう部屋を借りているという夢だ。どういうわけか知らないが、そのことを忘れていて、ある日突然「ああおれはこの部屋を借りていたんだ」と気付くという夢。そうするといろいろ嬉しいわけだ。自由で邪魔されないひとりだけの空間。そこをどうデザインしようかとか。覚めてからがっかりする。豪華なマンションの一室もあれば、安アパートの一室ということもある。
ナゾマ2012年06月25日 18:08 削除
夢の中での妹というのは、結婚生活を示すこともありますので、妹本人とは限らないです。時間がある時に、夢診断してみます。
邪太郎2012年06月25日 22:53 削除
そのネエチャンとやりたかったのは確かです。
ぐらんぴ2012年06月26日 16:18 削除
架空の妹の意味するところは、まあこの話題の辺縁で、どうということではないです。私の知りたい問題は、現実ではあり得ないことに直面しながら、夢のなかではなぜ驚かず、納得してしまうのかというメカニズムですね。
ナゾマ2012年06月26日 18:46 削除
無意識は夢の意味を理解しているからではないでしょうか? 他人にバレないように暗号化して自分で自分を説得したり、激励したりするのと同じような事ではないかと思います。
邪太郎2012年06月27日 05:40 削除
夢の中で、意識下で沸々と湧いてくるイメージは理性(意識)では制御不能で、現実にあり得るかどうかとは無関係に勝手に湧いて消えて行く性質のもので、 理性に照らして「あり得ねぇ」というチェックが働かないようです。
ぐらんぴ2012年06月27日 15:45 削除
なぜ脳は夢を見ている時、理性を制御不能にしてしまうのかと考えると、夢を見させる主体(潜在意識)は「夢を見続けさせる」という強い目的意識があるからでしょうね。夢のなかのいちいちに驚いて目を覚まされたら、夢が中断して目的(何だか分からないが)が果たせない。そのために「理性」を麻痺させて夢を強制的に見させ続けるんでしょう。いわば意識を保ったまま麻酔で苦痛を感じさせなくするような、そういう「理性麻酔」が脳内で行われている。そんな気がします。ということならば私たちは毎夜、潜在意識に強制的に劇場に連れてゆかれ強制的に演目を見せられることになる。自分の意志で席を立つことは許されない劇場。
ぐらんぴ2012年06月27日 17:23 削除
さて、その「理性麻酔」がどのようなメカニズムで発動されているかですね。眠ると脳内に麻薬様化学物質が分泌されて麻薬摂取時のような酩酊状態にして理性を遮断させてしまうのか。それだったら眼が覚めたあともそうとう後遺症が残るような気がする。「ああ、夢でよかった」とすぐ理性が戻る。では何が理性を麻酔させるのか。その部分がうまく働かない時、「明晰夢」となると考えられる。手術ちゅうに麻酔が覚めた患者のようなもの。
ぐらんぴ2012年06月27日 17:27 削除
そういえば私は、ときどき「この夢はつまらないなあ」と思う時がある。ほとんど覚醒寸前の浅い眠りの時。理性麻酔が覚めてしまって半分、明晰夢になっている。そうか、眠りというのは理性を麻酔させることによって起きる反射的な反応なのかもしれない。とすると、人は眠って夢を見るのではない。夢を見るために眠るのだ。眠って夢劇場へ行くわけではなく、夢劇場へ行くために眠る。「私は夢を見ない」という人もいるが、レム睡眠時、実は夢は見ているのだ。起きた瞬間、忘れてしまう。
未婚の父2012年06月27日 22:42 削除
館さんもよくご存知の美女とえっちなことをする夢を見てしまった私は、どうしたらよいのでしょうか。

私も、夢の中で、広島大学の学生になったり、人を手にかけたりしたことはありますが、その美女さんとは会うことがあるので、どういう顔で会えばいいものか。
ぐらんぴ2012年06月28日 07:57 削除
私なんか母親にH行為しかけてた夢を見て、翌朝、母の顔が見られませんでした。それに比べればまだまだ修業が。(^_^;)
スポンサーサイト

嘘みたいな本当の話――眠りのなかで聞いた声 2011年08月10日

この前のサンスポ講座で講師の高橋源一郎氏が言及していたけれど、
『嘘みたいな本当の話』(内田樹・高橋源一郎編 イーストプレス)に応募しようかな、という気になった体験。つい昨日のこと。

昨日、私は定期の視野検査のため、聖路加病院に早く行かなければならなかった。
そこで目覚まし時計を7時にセットしておいた。たいていの人には「起きるのにふつうの時間」だけど、私にとっては異例に早い時間である。
前夜はなんだかんだと未明3時すぎまで仕事していたので、睡眠時間は3時間ぐらい。ともかく軽くウイスキーを飲んで就眠。
さて、寝ているうち、私はしょっちゅう夢を見ているのだが、その朝はどんな夢を見たか忘れてしまった。というのは、妙な出来事が起きたからだ。
眠っている私の耳に誰かが言うのが聞こえたのだ。

「あと5分で7時ですよ」

男か女かと言われれば7対3で女性の、大人の声だったと思う。
こちらは「7時に起きなければならない」と思っていたから「ああ、そうか、もう起きなきゃ」と(眠ったまま)思い、ふーッと目を覚まして枕元の時計を見たら、ちゃんと6時55分。ちなみにこの時計は電波時計で毎日較正して、アラームはセット時間ぴったりに鳴ってくれるすぐれモノ(東急ハンズ価格990円)。ふつーの目覚まし時計はセット時間ピッタリに鳴ってくれるものは少なく、だいたいプラスマイナス5分ぐらいの誤差がある。

「おお、なるほどあと5分で7時だ」

そう思って起き上がろうとして横を見たら家人がぐーぐー眠っている。彼女は夜遅く眠る人で、7時ぐらいは白河夜船がふつーだ、

えッ!?

私はこの時まで、「あと5分で7時ですよ」と言ったのは家人だとばかり思っていた。

だ、誰だよ!?

家のなかには私と家人の二人しかいないのである。
声は確かに私の外、寝室ではなく居間のほうから聞こえてきた、ような気がする。起きてから確かめてみたが、もちろん誰がいるわけではない。テレビやラジオが点けっ放しということでもない。

夢かよ。

夢のなかで、誰かが私に「あと5分で7時ですよ」と告げたのだろう。
いや、そうに違いないけどね(だって他に誰もいないんだし)、
私は検査に遅れたくないし睡眠時間が足りてないのに無理やり起きなければならないことで「7時に起きられるかなあ」と気にしていた。
だから私の潜在意識が、そう呼びかけて起こしてくれた。

それにしても。
何で5分前?

アラームがセットされてるんだから、安心していいんだ。起こすなら。

「7時ですよ」

と言ってくれればいいのに。


「6時59分50秒です。あと10秒で目覚ましが鳴ります」

ぐらいでもいいのに。
どうして「5分前」に起こすんだ。
よけいなお世話ではないか。

しかし、夢なら私は寝ている(当たり前だ)。時計を見ることは出来ない。(時計の表示は私が起きあがらないと見えない。寝たままでは目に入らない)

どうして「今が5分前」と分かったのだ?

何か別な理由があったのかな。夢ではなくて何か別の……。

いや、やめよう。(*_*;)

……しかし『嘘みたいな本当の話』に採取されるだろうか。
自分は不思議だけど他人はちっとも不思議じゃない話だ。
『母親とセックスしたら処女だった』にかなうものではない。

そんだけ。

イイネ!(3) ゆずきいくと Commander-紫弩 水星騎士(゚-゚)牙魅!
==============================
コメント

ゆうき 2011年08月10日 07:23
親切ですね(笑)その人??ちょっぴり二度寝が出来て、羨ましいです。

長田一美 2011年08月10日 08:15
おかげで起きられてよかったです。
きっと、
小人さんです

天命卿貴 2011年08月10日 11:37
頭の中の意識が一刻一刻を数えていたので無いでしょうか。声は心に残った人の声では。
俺にも、空耳というのがあります。誰も居ないのに声が聞こえてくる。
その時、その声を無視せずに行動するとスムーズに物事を行えたと言う経験もあります。なにかをしなくてはいけないその気持ちが耳をくすぐったのではないでしょうか。

ぐらんぴ 2011年08月10日 11:40
体内時計とよく言いますが、体内時計が告知してくれたんですかね。
自分に暗示かけてピッタリに起きる人もいますから。
だけど、5分前というのがね……。
余裕をみてるというのが何とも。(笑)

ぐらんぴ 2011年08月10日 17:03
『嘘みたいな本当の話』の応募要項では、一話1000文字以内という縛りがある。

http://www.eastpress.co.jp/toukou/

これは「予知した話」のジャンルになるだろうか。応募するとなると、こういう形になるだろう。

朝の7時にアラームをセットして寝た。
「あと5分で7時ですよ」という声を聞いて目が醒めた。
確かに6時55分だった。
家人は横で眠りこけていて、家には他に誰もいない。
誰が私に……? どうして5分前に……?

おねえちゃま 2011年08月11日 00:01
その前に見ていた(忘れてしまった)夢の中で出逢った美女だと、素敵だったりします。

ぐらんぴ 2011年08月12日 07:00
>おねえちゃま
そうか。その前の夢で、女性とナニやらカニやらあって、私が彼女に「明日は早起きしなきゃ」と言ったら「大丈夫、私が起こしてあげますから、安心して寝なさい」というようなやりとりがあったかもしれないですねえ。

 | HOME | 

文字サイズの変更

プロフィール

ぐらんぴ

Author:ぐらんぴ
官能作家・館淳一。趣味は路上観察、雑学研究からセーラー服ウォッチング、美女装子探しまで、なんでも探索。
館淳一ホームページ

最新記事

最新コメント

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (1721)
飲食店 (6)
Mac (8)
電子書籍 (4)
mixi (4)
身辺雑記 (71)
美少女 (2)
セーラー服 (2)
ネット (3)
仕事 (10)
文学・小説 (12)
雑学(地名) (3)
出版・編集 (7)
雑学(死語) (5)
永井荷風 (6)
雑学(モノコト) (10)
事件(社会) (14)
事件(世界) (6)
政治 (1)
道具 (3)
回想 (11)
SM (2)
路上観察 (14)
女装 (6)
工作 (1)
ミュージック (7)
雑学(軍事・武器) (2)
アート・美術 (6)
原発 (7)
怪談・超常現象 (6)
病気 健康 (3)
ランジェリー (2)
夢 幻覚 (2)
映画 映像 (2)
料理 酒 (4)
日本語 (2)
植物 (13)
雑学(地理 地史) (3)
雑学(英語 外国語) (1)
芸能タレント (1)
鉄道 (1)
ゴシップ (2)
廃墟 (1)
建築物 家屋 (1)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

FC2Ad

Template by たけやん