ぐらんぴ日記

mixi上で「ぐらんぴ」が書いている日記の引っ越し版です。文字サイズ変更できます。

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一過性全健忘 2011年08月04日

どうも私の「輪島での記憶喪失事件」は、一過性全健忘でもなさそうだ。
しかし、この一過性全健忘という症状を調べてみると、実に面白い。たいていの場合、その人の晩年あたりに一度だけしか発症せず、脳にはほとんどダメージを受けず、もちろん生命にも影響がないということで、悲惨さが少ないから「面白い」なんて言えるのだが。

一過性全健忘というのは、以下のような特徴を伴う、一時的な記憶喪失である。

○数時間、短くて40~50分、長くても24時間以内、平均して4時間ぐらい、記憶を失なう。
○それは突然、前ぶれもなく、身体症状(痙攣など)を見せずに発症する。本人はもちろん、周囲にも正常なように見える。
○その間、本人はちゃんと他人に対応し会話も成立する。
○しかし発症ちゅうの出来事は記憶にとどまりにくくなるので、その自覚は起きる。もし何かを教わったり、伝達を受けたりしている最中だと、しょっちゅう聞き返すことになるので、異常だと分かることがある。
○自覚がない場合でも、後になって気がつく場合が多い。その間にすべきこと(食事など、日常習慣的にやってることなど)をやった記憶がないので「私はどうしたんだろう」と狼狽し困惑する。家族との受け答えもトンチンカンになる。
○どんなに長くても睡眠すると、正常に復する。ただし記憶は戻らない。
○50代以上に多く発症する。たいてい一回きり。脳梗塞などのダメージは無い(だから医者はあまり心配しない)。

どうですか。あなた自身、身内、親しい関係の人たちにこういう症状が起きたことはありませんか。
あなたの目の前であることをしたのに、あとになって「私は絶対にそんなことをしていない!」と強く否定されたとか。

私のごく近しい人の話だが、ある女性といる時、急になよなよしてきたので、誘惑してるのだと思いベッドに誘って激しくセックスした。その時はそれで別れたが後日、そのことを持ち出すと激しく驚愕して「どうしてそんな嘘を言うの。私があなたと寝るわけないじゃないですか!」と強く否定されて、狐に鼻をつままれたような感じだったという。
その時は「その女性は二重人格で、突然、別人格が出てきたのじゃないか」という推測を述べたが、ひょっとしたらこれぞ一過性全健忘なのかもしれない――と思うようになった。ええ、そのかた熟女で50代を超えてました。(私の経験ではありませんぞ)。
さあ、思い出してみましょう。そういう体験がなかったか。
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コメント

チヒロ(♂) 2011年08月04日 17:44
酔っ払ってる人と症状がよく似てますね。

小夏マーマレード 2011年08月04日 19:01
私は、「他人の空似」が多いので、昨日、〇〇にいたでしょう?とか、先月、△△で買い物してたよね?と言われて、全く心当たりがないことが、しょっちゅうありました。全部、私に似てる他人ということにしてきたけど、一回ぐらいは、覚えてないだけだったりするかも知れませんね(笑)

ぐらんぴ 2011年08月04日 19:05
>チヒロ(♂)さん 確かに、ブラックアウトした時の症状はこうですね。ただし酔っぱらってのブラックアウトは、「一回きり」ということは少ない。(^_^;) 年齢も多岐にわたるでしょう。

ぐらんぴ 2011年08月05日 09:38
>小夏マーマレードさん そういう場合は「アリバイ」を考えてみると分かります。目撃された時間、「私は別のこれこれという場所でかくかくの行為をしていた。だから、目撃されたのは私ではない」と理論的に判断できれば、一過性全健忘ではないでしょう。
それがもし、「あれ、そういえば私、その時間、どこで何をしていたかしら」と思って、思い出せなければ、それは記憶を失っていた自分である可能性があります。しかし、記憶が失せている間は「何もしていない」と同じことなので、ちょうど録音テープの一部分をカットしたようなもので、なかなか失せたこと自体、気付かないもののようです。

ゆめち 2011年08月06日 11:12
1人の時に良くあります

物の配置が変わったり
洗濯物や洗い物もしてくれるので
小人さんの仕業にしてますが(笑)

この前は起きたら体中に見覚えのない傷や打ち身の痣が

なんかしたみたいです

ぐらんぴ 2011年08月06日 11:24
>ゆめちさん それは一過性全健忘じゃないみたいですね。なにかもっと立派な記憶障害かと。夢遊病といわれるものとかね。ハルシオンのような睡眠導入剤の副作用として、よく覚醒時の記憶喪失が報告されています。

ゆめち 2011年08月06日 12:53
> ぐらんぴさん

そうかもですね
病名分かりませんが精神科通院中ですし

ただ問題は睡眠薬は一切服薬していないのと
処方薬でそんな副作用ある薬は一切ないということなんです

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全生活史健忘 2011年08月04日

前の日記に書いた、「連続した日記に書かれているうちの一日だけ、完全に記憶にない」症状で、いろいろ調べたり聞いたりしているうちに、それは「一過性全健忘」TGAという症状ではないか、と言われた。

http://www.naoru.com/kiokusoutitu.htm

調べてみると、好発時期が中高年(私は21歳だった)なのを除けばよく似ている。長くても24時間以内に回復するが、その間の記憶は戻らない。
ただ、自分の記憶はないが、周囲の人間には異常に思われることがあるらしい(どんどん記憶が薄れてゆくので本人が狼狽する)。
だったら宿の人間か誰かがそれについて私に教えてくれたろうと思うのだが。
もちろん、前向性だから、その部分についても忘れてしまったのかもしれない。
しかし旅先で記憶喪失になるぐらい、厄介なものはないだろうね。(笑)

そこでいろいろ「健忘」について調べてみると、人間の記憶というのは、実に面白いものだと分かった。
たとえば、「全生活史健忘」というのに陥った青年をめぐるやりとり。

http://mamesoku.com/archives/2340226.html

朝起きてみたら「ここはどこ?私は誰?」状態になっていた。どうやら癲癇という持病があったらしい。
しかし家族の顔どころか自分の顔も忘れているのに日本語はしゃべることが出来る、というのがね、そこは記憶倉庫でも違う部分に入っているというが、なんか不思議だ。知識は知識として残っている(それも喪失して、赤ちゃん状態まで戻ってしまう全健忘もあるらしいが)。
左利きか右利きかと問われて「両方使える」というのがすごい。
本人は必死なんだろうけど、外から眺めてると、なんか羨ましい。これまでの記憶の枷のようなものから解放されてしまっている。
一度ぐらい自分も全生活史健忘になってみたいものだ(徐々に記憶をとり戻せる、という前提で)。

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コメント

安達O@只今減量中 2011年08月04日 09:29
この問題はとても興味深いです。
自分の状態がヤバいと思って脳ドックに行った身としては、この辺を勉強してみたいです。
しかし記憶というものはとてもデリケートですね。強い物理的衝撃を受けても記憶は容易に飛んでしまいますし。十年くらい前にバイクで転倒事故を起こして入院したのですが、事故の前後の記憶がありません。医者に言わせると、シナプスが切れてしまったので、その記憶は戻らないだろうと。
話が外れてしまって申し訳ありません。

ぐらんぴ 2011年08月04日 13:21
>安達Oさん
私も去年、ビデオ屋で昏倒し(薬の誤飲)救急車で運ばれた時は、倒れる少し前の記憶が無いんですね。気がついたら床に寝て介抱されていた。どこでどういう状態で倒れたか知りたいんですが、逆行性の部分、やはり失われているのかなあ。
それと、過去の日記を読み返していると、夢の内容を書きこんでいるのですが、そういう夢を見たことすら忘れているし、その夢のなかで見た光景が思い出せません。よほど印象的な夢だったからあえて日記に書き記してるのにね。夢というのは視覚情報として記憶に残りにくいのかもしれません。

脳梗塞患者との意志疎通  2011年07月08日

脳梗塞で倒れると、
(1)声が出ない。
(2)四肢が自由に動かない。
こういう症状を呈する。
このため寝たきりで一見、痴呆のように見える。
ただし、
(1)目は見える。
(2)耳は聞こえる。
(3)判断力はある。
(4)意志疎通の欲求はある。
(5)頷く、首を横に振る。瞼を閉じたり開いたりできる。
これが脳幹部で梗塞が起きた患者に共通した症状である。
家族は、こういう状態にある患者と、どうやって意志の疎通を図るか、という問題に直面する。
諸姉諸兄にはいまのところ必要ない知識だろうけど、いずれ身内が脳梗塞で倒れる、あるいはあなた本人が倒れる時もあるだろうから、最低限のノウハウを伝えておきたい。
倒れた兄とは最初、家族はうまく意志を疎通させることが出来なかった。
頷いたり首を振ったりできるのだから、yes か no かは問えるのである。ただしそれでは本人からの意思を伝えることはできない。
イエスかノーか方式では、本人の思考意思をつきとめるためには看護する人間が無数の質問を発しなければならず、これを肯定したり否定したりする患者側もひどくエネルギーを消耗する。

そこで病院が用意してくれるのが五十音表である。
この五十音表のどこかの文字を示して「これ?」と質問してyes の反応を得られれば、ともかく、言いたいことの最初の一文字は分るわけである。
たとえば「どこか痛い?」と聞いてみて肯定なら、次は五十音表を見せて「ア行?」と問う。否定なら「カ行?」と訊いてゆき、肯定なら「カ? キ? ク? ケ? コ?」と訊いてゆく。どこかで肯定があれば、それが言いたいことの第一文字である。それがもし「コ」であれば、「腰が痛い?」と訊いて、肯定なら彼の伝えたいこと「腰が痛い」ということが分る。
五十音表は、その点では最低限の意思の疎通が図れるツールとして有効である。そしてどの病院でも五十音表は用意してある。
ただ、用意されてないのは「使いかた」である。ソフトウエアである。兄の担当医もそれを心得ていなかった。
三文字ぐらいまではいいが、四文字、五文字となると、五十音表だけではダメなのである。同じ単純作業の繰り返しで、患者の疲労も高まるし、質問者のいらだちも増す。先走りが増える。予測変換をしすぎるのである。「こ」が分ったからといっても「腰」とは限らない。「骨盤」と言いたいかもしれないのだ。

私は当初、次兄とのコミュニケーションにさんざん悩んだあと、ふと閃いて、画用紙とマジックインクを用意することにした。
私が考えついたやりかたはこうである。

(1)画用紙にマル、あるいは四角形を描く。
これはワープロでいえば「入力枠」である。
この枠内を示して「ここに入れる文字を言ってみて」と訊き、五十音表で選ばせる。候補の選定である。
(2)ここで「お」を選んだら、枠内にそれを薄く書き、「これでいい?」と確認する。否定したらどこかで間違えているので消してやり直し。肯定したら、その文字を枠内に黒々としっかりと書く。ワープロでいえば候補の確定である。
(3)確定した文字の下(または横)にまた枠を描く。「お、の次の文字を言って」と五十音表で選んでもらう。それが分ったら枠内に描き、確認する。
常に「これでいい?」と確認する必要がある。つい先走りしたいが勝手な予測は控えること。
(4)二文字目が「こ」だと画用紙には「おこ」という二文字が並ぶ。「お。こ。でいい?」と確認をとっったうえで、そこで三文字めの枠を描き、五十音表から選ばせる。
……こうやって「枠を示す」「文字を選ぶ」「選んだ文字を前の文字に連ねて表記してゆく」……という手順を重ねてゆくと、だんだん言葉になってゆく。
この時重要なのは、

今まで選んで確定した文字列を常に示しておく。

患者は文字数が増えると、前に発した言葉がなんだったか忘れてしまうことが多い。また「何を言おうとしてたんだっけ」ということもある。それまでの結果を常に書いて示してやることが重要なのだ。

また、五十音表の行は、できるだけ次に入力する文字の傍に置けるよう工夫する。ヤ、ラ、ワの行はかなり離れることになるので、視線の移動が大きい。後の行に行くときはそれまでの行の部分を折って隠してやるなどの工夫が求められる。
iPad のような端末を使う時は、目的とされる行だけを表示できるので、便利かもしれない。ソフトを誰かが作ってくれればの話だが。

この方式でやってみたら「○○子(妻の名)に家のインシュリンと針を持ってこいと伝えて」という言葉を引きだすことが出来た。ずいぶん時間がかかったが、これを私が了解した時、次兄は顔をくしゃくしゃにして笑ってみせた。意思が通じたことがよほど嬉しかったのだろう。

ぐぐってみたが五十音表での意志疎通には多くの看護者が悩んでいる。上記のやりかたを一つの方法として覚えておかれると、いつか役に立つこともあるのではないかと思い、ここに記しておく。もちろん役に立つ日が来ないことが望ましいのだけれど。

(パソコンと連動させた五十音表もある。まばたきだけで入力できるソフトもあり、それで本を書いた脳梗塞患者もいるが、それは病状が安定してからのことである)

コメント
イイネ!(3) 霞 鈴木輝一郎 misaki
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コメント

ぐらんぴ 2011年07月08日 03:05


今では姪がこの方法に熟達し、父親と五十文字ぐらいの文言をひきだすことに成功している。死後してほしいことなどだが、本人はそうやって「伝えておかねばならぬ意思」を伝えられたことで、かなり情緒的に安定してきたように思われる。
私が帰京する直前 iPad を借りられたので、これでもう少しスムーズに出来るかと思ったが、そういうソフトがまだ見つからない。



tag 2011年07月08日 03:06


僕は母を13年前に脳梗塞で亡くしており、いろいろ無念な思いをしたので興味深く読んでおります
お忙しい中のご看病たいへんだとは思いますが、弟様のご快癒をお祈りしています


長田一美 2011年07月08日 04:24


何かの時のため 覚えておきます。
思うことが伝えられないのは辛いですから。
一番は そうして時間をかけても 言いたいことをわかろうとしてくれる人の存在が嬉しいのだと思います。


のぶ(nob) 2011年07月08日 06:31


まさか、このお話が役に立つとは。
ぐらんぴはご存じですが、私の兄も4週間前から脳梗塞でほぼ同じ症状なのです(うなづきができませんが)。
iPadは使えそうな気がしますが、ソフトがなければ難しいですね。画用紙をあなどってはいけない。
>今まで選んで確定した文字列を常に示しておく。

これはすばらしいアドバイスですね。携帯の「予想変換」みたい。

霞 2011年07月08日 09:21


ああ、すばらしい発見ですね。
幸せな、お兄様。
この方法は、医療テキストにするべきです。
どのくらいの人々が、意志が疎通できずに悩んでいることか…。
「mixi」の方の中に、医師から宣言されてしまった意識不明になられた恋人を長期間さすりつづけて、ついに意識も、手足なども回復させた方がおられます。
「結婚します」と、ご報告がありました。


ぐらんぴ 2011年07月09日 05:59


>tagさん お励ましありがとうございます。そうですか母上が脳梗塞に……。姿が変わり果ててしまうので、辛い病気ですね。ご冥福を。
>長田一美さん お励ましありがとうございます。言葉がなんとか発せられれば、救いはあるのですがね……。そのうち脳で考えてることを読み取って音声にしてくれる機械が出来ればと思います。
>のぶ(nob)さん お兄上は頷くことも出来ないですか。私の兄よりも重症ですね。そういう状態でもアルファベットキーを用いてPCで文章を書き、本を書いた人もいるのですね。それには意欲が必要なのですが、私の兄はもはやその意欲はありません。お兄上の強い意思によるご回復を祈ります(不可能ではないという医師もいます)。
>霞さま そういう例もあるのですね。梗塞部をバイパスする血管が出来るので、その間を持ちこたえれば回復が望めると医師も言っていますが、たぶん若い人には有効なのだと思います。意識が失われたようでも実は「生きて」いる場合があるので、声をかける、撫でたり揉んだりしてあげる、ということを常に行なうのは有効な治療法らしいです。看護する側は大変ですが。私と次兄は、というか長兄との間もそうですが、ふだんあまり会話をする関係ではなかったので、ついていても何と声をかけていいのか分らないのですね。男きょうだいというのはそんなものですが。


鈴木輝一郎 2011年07月09日 18:07


なにか、ケータイの予測変換とかGoogle日本語入力の予測変換のたぐいがけっこう役立ちそうな感じはしますね。
いい方法を教えていただきました。自分のとき用に参考にさせていただきます。
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