ぐらんぴ日記

mixi上で「ぐらんぴ」が書いている日記の引っ越し版です。文字サイズ変更できます。

海賊版は怖くない。著作はまずは無料配布。2010年11月28日07:58

私は自分のホームページ『館淳一オフィシャルホームページ』で、自分の作品の何作かを無料で読めるようにしています。

http://tate.32ch.jp/download.html

長篇も掲載していたんですけどね、「もう復刻されないだろう」と思っていた作品が復刻され、無料作品にもオファーがかかり「紙の本」として市販されるとなると、「その一方で同一作品を無料で読ませるわけにはゆかないだろう」と、長篇は逐次、引きあげてきました。
最近「長篇も、もっと無料ダウンロードをやらなくてはいかんかな」と思うようになったのは、この記事を読んでから。

電子書籍、ヴォーカロイド、そしてコンピューター将棋
『海賊論争勃発』
http://pgproofreader.blog131.fc2.com/blog-entry-218.html
http://pgproofreader.blog131.fc2.com/blog-entry-219.html

趣旨は簡単に言えば二つ、

(1)ネット上で海賊版が出回っても損害はとるにたらない。海賊版は恐れることはない。
(2)ネット上で自著の作品を無料配布することは、作者にとって有利に働く。


これまでの著作権保護を言いつのる側の論理と真っ向から対立する意見ですが、私はどちらかというと、こちらの論に与するものです。
自分の著作を百パーセント「自分のもの」として著作権でガチガチに囲うよりも、「これが私の著作です。お代は無料、どうぞ読んでください」とさらけ出すほうが、結果的には「いくばくか著者の利益になる」というんですね。
私は「そういうこともあるかなあ」という気がして、とりあえず絶版になって二度と日の目を見ないだろう作品群がかわいそうで、タダでもいいから読んで、とフリーダウンロードしてるわけですが、それは決して無益な行為ではない、ということですね。

タダで読んだ本でも記憶にどこかとどまってくれれば、何かの機会に「お、あいつの本か」と思われて書店で買ってくれる、オンラインで買ってくれる、そういう機縁が少しかは本の売り上げに寄与するのではないか、と思いたい。
上掲の論は、そんな私に少し勇気を与えてくれるものですね。

ヒマをみて、すこしづつ、アップしてゆきましょうかね。
ただデジタルテキスト化されていない作品があるのが難点。
「読んでほしい」と思われるものほどデジタルテキストが残っていないんですね。

コメント
イイネ!(7) ひな_shella 鈴木輝一郎 みう 『新青年』 黒田 猫神博士 黒木仙伍 むー
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コメント

わらねこ@笑夢猫ノ2010年11月28日 08:17
はい。いつもお世話になっています。

図書館でも、電子書籍、音楽ダウンロードについて、どう取り組んでいくか、話題になりはじめました。

著作権料の問題やなにや、クリアにしないとダメですけどね。

vikke2010年11月28日 10:00
2に関しては非常に同意するのですが、1に関してはちょっと懐疑的です。

1の件は、書籍では無いですが、NintendoDSのソフトを購入しないで遊べる機械があります。昔(20年程前)は、いわゆるオタクな人しかそういう機材を持っていなかったため、被害も大きくはありませんでした。しかし、昨今は簡単に入手出来てしまい、小学生などでは、地域によっては9割近い子供がそれで遊んでいます。電車の中でちょっとチェックしても、普通のOLなどがそれを使って遊んでいるのを見掛けます。
そのように一般化してしまった為、いわゆる海賊版があろうが無かろうが購入しない層という物が無くなり、最初から海賊版目当てでの入手による被害は結構あります。

オライリーの主張も、少し的が外れている気がします。僕は技術者でオライリーの書籍にも結構お世話になっています。オライリーの書籍は比較的コアな人が購入する書籍を多数出版しており、その層はリテラシーが高い人が多く、正規購入する人が多いです。また、買い支えるという意識も持っています。
一般書籍やマンガとはちょっと層が違うなーと思います。

また、海賊版を利用するという、倫理観の崩壊も問題だなーと思います。一種の万引ですから。
海賊版を肯定し、その理論を元にガンガン利用している人は、なんというか、盗人たけだけしい的な部分をすごく感じます。

書籍とソフトウェア、物は別ですが、創作物という点、嗜好品であるという点では類似性があるので、こういう意見もあるんだなーと捉えてもらえるとありがたいです。

ただ、現実的には海賊版も見据えた上での販売戦略は、もはや必須になるだろうなーと思います。出来るだけ購入者/製作者・著作者双方が幸せな形になると良いなーと思います。

ちなみに僕が館さんの作品に触れたのは、プレイボーイで連載されていた作品のWeb公開版からです。それを読んでから、書籍を購入させてもらうようになりました。
無料が有料への導線になっている一例です。

長文、乱文失礼しました。

ぐらんぴ2010年11月28日 11:11
>vikkeさん
コメントありがとうございます。
(1)の点についてですが、ゲームソフトのほうでは海賊版の弊害が見逃せないということ。
よく拝見すると、NintendoDSのソフトを購入しないで遊べる機械がまずあって、だからオリジナルソフトを購入しない、ということですよね。
これ、書籍、特に電子書籍の海賊版とちょっと同一平面で対象比較できないのではと思います。
なんであれ、著作物において、著作権を無視した海賊版が出現し、跋扈するというには、
(1)オリジナルソフトに非常な価値が認められ、需要があるものの、
(2)その入手についてハードルが高い。たとえば価格が高い、たとえば入手先が限定されていて、誰でも入手できない、
そういう事情があると海賊版、あるいは不法使用が跋扈するのだろうと思います。

書籍の場合は、この(1)(2)が重複する場合は非常に少ない、ということですね。しかも図書館、各種データベースで無料あるいは比較的安価にデータにアクセスできる。そういうものを海賊版を作っても、製作者側消費者側にどれほど著作権者にダメージを与えられるかということですね。本はハードカバーなら1000円以上するものの、一年もすれば文庫本になります、図書館にゆけばベストセラーなら少し待つかもしれないけどいずれにしろ無料で読めます。

日本国内で作家や評論家の著作の、何かの海賊版が出回ってそれが著作権者に少なからぬ被害を与えた、という例は私は寡聞にして聞きません。

もしあるとすれば非常に高価な学術書でしょうが、それはこの際、私たちのような著作家の問題とは切り離して考えるべきでしょう。
つまり現在、私たちの本をめぐる世界では、海賊版は目にあまるような被害を生み出していません。
図書館問題にしても、被害を受けるとされるのはベストセラー作家の作品に関してですが、それ以前にオリジナルがそうとう売れており、それが誰かに貸されて読まれる、古本屋に売られて読まれるという「無料閲読」の比率を考えれば、図書館で貸し出されることの比率を大げさに作家側が騒ぎたてることかという意見が出てくるでしょう。売れて大もうけしてるんだからそれぐらいの損はいいだろう、という、これは売れない作家側からの意見ですが。(笑)

つまり海賊版だいけないんだやめろばかと大騒ぎしても被害の実態はどこにもない。だったら騒ぐなよ、ということですね。
じゃあ、その著作が海外で黙って翻訳されて。国際海賊版になったらどうするか、という問題ですが、それは私には関係ありません。(笑)
それでも何か言え、ということであれば、もし私の著作が国際的海賊版になったとしたら、私は大喜びして宣伝します。(笑)
まあ、海賊版が出る、うちが花、ってことですかね。引用した記事の趣旨もそういうことでしょう。目くじら立てて論じてるわけではありません。

ぐらんぴ2010年11月28日 11:22
あ、書きわすれてた。(^_^;) 売れない作家の売れない作品が、つまり私の作品のようなものが、もしデジタル的に複製された海賊版として流通する場合、私が原著作者である、と明記されているならば、私は黙認します。というか流通を奨励したくなります。よくぞこんな売れない作品を複製してくれた。(^_^) ←これは袋だたきにあいそうだな。
でも内田樹師も同じような「宣言」をしていますね。オリジナル、って言ったって、小説にしろ評論にしろ、全面的にパブリックドメインの側面を拒否できるものでしょうか。私の作品が社会のさまざまな人、ものことの影響を受けて、いわば恩恵を受けて出来上がっているものであれば、パブリックドメインとしてある程度、流通することをさまたげる気にはなれません。まあ一銭も金が入らなきゃ困るので、その時は怒りますけど。(^_^;)

ぐらんぴ2010年11月28日 11:37
ただし、これは私の意見で、私の作品を刊行してくれている出版社の意見はまた違うでしょう。
しかし電子的な海賊版問題にしても、あれほど神経質なフランス書院でさえサジを投げているような感がします。
もし作品を絶対に海賊版であれ何であれ著作権を侵害する形で使用されたくない、ということであれば、その人はそもそも本を発表するな、ということになります。何らかの形で著作を発表する以上、もはやタダで読まれることは覚悟しなきゃいけないし、それをあえて喜ぶ、ぐらいの器量を(負け惜しみではなく)持たないと、これからの物書きはやってらんないんじゃないか、ってことです。

vikke2010年11月28日 12:32
僕の方で話を取り違えて検討違いな事を言ってる部分がありました。
今回の話題は書籍(小説?)に関して絞っているような事だったので、値段の異なるゲームの話はちょっとズレていました。
すいません。

> 日本国内で作家や評論家の著作の、何かの海賊版が出回ってそれが著作権者に少なからぬ被害を与えた、という例は私は寡聞にして聞きません。
マンガになってしまいますが、ベストセラー作家へのファンレターにもダウンロードして読んだという内容が送られて来るほど、海賊コピーはなされており、結構被害もあるようです。
で、その件を著者の方がtwitterで毒を込めて呟いて一騒ぎ起きたり、別の著者は海賊行為をもはや不可避な事としてオフィシャルな無料配布方法を考えたり。
また、ベストセラー小説もOCRで電子化し、青空文庫形式で配布したりと、結構酷い事になっています。小説の方はマンガほどまだ被害は無いようですが、マンガの場合の広がり方から見ると、周知も速いですし、実害が出るのも時間の問題かなと思います。

しかし、元々図書館で読めるので実害はやはり少ないはずというもの仰る通りだと思います。
だとすると、後はモラルの問題かな。この件は作家さんにとっては、そこまでは知らんというのもそうだと思うので(というか親の問題ですね)、今回の話とは少しズレますね。

> 私が原著作者である、と明記されているならば、私は黙認します。というか流通を奨励したくなります。よくぞこんな売れない作品を複製してくれた。
僕も趣味で、パブリックドメイン的なライセンスで配布しているソフトウェアに関係しているので、この気持、良くわかります。

ワグマ2010年11月28日 18:25
出版されない小説や漫画は無料配布又は同人誌(ダウンロード?)でも販売していただければと、思うことが有ります。

おねえちゃま2010年11月29日 02:31
ぐらんぴさんの意見には、懐疑的です。見えてないところが多すぎる。

万里2010年11月30日 01:29
(%1)
この種の論議はジャンルや文化の違いを無視していることが多いと思う。

特に、電書元年だかの今年になって、新著作権法にあまり触れず(知らず?)、また、国内法と海外のそれを比較検討もせず、安直な意見(つか、感想やら感情論)を聞くことが少なくない。遠近無差別黒白平等の十把一絡げでは、何の解説にもならないし、それらは何も証明はしない。
むろん、そんな議論を繰りかえしても、何も産み出すものでもない。

ぐらんぴ が引用しているブログ記事でも、海外の事情として、主にアメリカの事案を紹介している。だが、まず、日本とアメリカとでは、出版事情が全く異なることを無視してはいないか?

話を小説に限ると、米国では、日本のように、作家は暮らしていない。
月刊誌に連載し、まとまったら単行本になる、なーんて忙わしないのは、日本だけだし、やや近いものとして、ノベルズがあるが、それにしても、あちらのペーパーバックライターと日本のノベルズライターとは、条件が全然、違う。ライトノベルでは、さらにまた違う(彼らの多くは――官能作家がそうであるくらいには、書き下ろしが中心で、雑誌連載による原稿料収入など、ないのである)。

だが、σ(^^)は、必要があって、実際にP2P上で検索をかけたことがあるので、たまたま、知っているのだが、違法なP2Pで、最大に流通している小説作品は、ほとんどがライトノベル作品であり、特にエロ的なそれが大きい。ご丁寧に、青空文庫フォーマットでテキスト化されているものも多い。途方もない無償の労力が、こうした無法地帯で、払われているのだ。

メンドくさい小説でそれなのだから、これがマンガのスキャン>JPEG化>ZIPものなどは、いかに大量なのか、云うを待たない。話を小説に限ってさえ、そうした「実情」をキチンと調べず、把握しないで、こうした問題を語るのは、やはり、有意義とは思えないのである。

(ちなみに、その時の「必要」とは、この案件が日文協だかから提議され、飛び火して、うちの作家クラブでも問題化したので、事務局の知り合いに依頼されて、実情を調べてみたのだが、2008年の時点で、3700点弱の作品が流通しており、ハリポタなど一部の例外を除くと、ライトノベルが大半であり、さらにエロライトノベルと分類された作品が多くを占めていた)

アメリカにおいて、たとえば、二次元ドリームノベルズのようなジャンルが在るとは、とても思えないのだが、それでも二者を同列に語れるものだろうか?

さらにいえば、読者のほうも、アメリカでは、日本みたいに、百ないし千冊のオーダーで本を個人が所有している、という例は少ない(図書館文化が充実しているので、買う必要がない由である)。
これを無視して、Google Booksの問題提起は、理解できないように思う。

万里2010年11月30日 01:34
(%2)
そもそも、日米では、著作権に関する法理(法の理念)が違うのである。
日本では、無名の人が書いたものを、誰にも知らせず、引き出しの中に置いておいても、著作権は発生するが(無方式主義という)、アメリカでは、議会図書館にゲラを提出しないと、著作権は発生しない(方式主義という)。これだけでも、ずいぶん事情が異なると思うが、議論になると、国内外をごっちゃにする人が非常に多い。
だが、それらを無視して展開した議論は無意味ではないだろうか。

くだんのブログで冒頭に引用されている、Cory Doctorow氏とは、寡聞にして存じ上げないのだが、Wikipediaを見ると、奇妙な経歴なれど、「カナダのブロガーで、ジャーナリストで、SF作家でもある」との由。
申し訳ないが、日本のSF作家の末席にいるσ(^^)は知らなかった(笑)。まあ、向こうだって、こちらを知らないだろうから、あいこである。
ぐぐってみたら、知り合いのSF翻訳家が、イアン・マクドナルドの新作への言及ということで、その人の発言を呟やいていたくらいだ。

まぁ、それほど売れていない作家さんなのだろう。とりあえず売文家だ。ブロガーはともかく、小説家がジャーナリストでも同じことである。
つまり書いたものがカネになる人だ(その分野は個々に固定されるが)。
彼が、自分の作品を無料でネットに流通させるのは、彼の自由だが、その彼をしても、効果のほどを確認できていないわけである。何のイミがあるのか、判らない。
自分の全作品を無料配布した結果、飯の食い上げになったら、どうするのか。そうした覚悟もなく、プロの売文家が、いい加減なことを云うべきではないだろう。

同様に、ぐらんぴ が、いかに自分で自分の作品をネット上にフリーで流通させていても、他人のそれの違法な流通にまで言及できるわけではないだろう(むろん、ぐらんぴ は、そんなことは云っていないわけだが)。

だが、ブログでの、Eric Flint氏の(恣意的に)引用された意見は、アメリカでは、そうかも知れない、というだけで、日本だけでなく、米国でもSFの読者年齢層は上がってきているから、本当のところはどうだか判らないし、繰りかえしになるが、海外の事情で日本を語るのは、無益のように思う。

これが、日文協で問題化した時は、提議した人が、ネットの事情をよく知らず、ハッシュ値を一覧したサイトを、その作品が違法にアップロードされているサイトだ、と混同し誤解していたようだが、そうした初歩的な無理解を笑う以前に、やはり、業界全体の利益を守る、という日文協の姿勢は、同業者として、それなりに評価すべきだと思われる。

むろん、個人的に、ネットに無料で自作品を流通させる作家が、いくらいてもよいのだが、そのことが、P2Pでの流通の違法性の阻却とはならない、ということは自明だろう。

万里2010年11月30日 01:38
(%3)
ぐらんぴ の赤色で特記された2つの条項は、繋がっているようで、全然、別の次元の問題のように思える。

1)については――、
日文協の過剰な反応は、誤解に基づくものでも、実際に「被害はある」。
それは、日文協や推協が、公共図書館が新刊書を多量に仕入れて、貸出数を競うノルマ的な姿勢を批判したことにも通じるが、実害を被っている作家がいる以上、一概に、それを非難したり、まして嗤うことは出来ない。それらの作家に、ベストセラー作家が多いため、「カネを稼いでいるくせに、ケチくさい」といった批判は当たらない。
裕福なら、泥棒に遭ってもいいとでも云うのだろうか?

法理としては、実際に被害がある、と作家サイドが考えた時点で(実際に被害額が算出される以上)、公共図書館は、「必要以上に」その存在事由を逸脱して、物書きの利益を害している、と見なされても仕方あるまい。むろん、公共図書館の歴史的な意義を鑑みて(われわれの世代は、まだ、図書が国民に行き渡らず、図書館バスが走っていたことを記憶している)、行き過ぎた論難は控えるべきだろうし、推協などの一部の極論も排すべきだが、彼らの言い分にも、一理はあるのだ。
だから、1)に関しては――、
「恐れる=脅威に感じる人がいる」ことは事実だ、と云えよう。

(この件に関しては、「誰が本を殺すのか」佐野真一著に詳しい)

2)については――、
これは、作家しだい、条件しだいで、一概には云えない。
1)と同様、そう思ったら、その作家には、そうなのであり、逆もまた真なり、としか云いようがない。だが、内実は、かなり千差万別である。

σ(^^)の知り合い(マイミク)のライトノベルズの作家さんは、ほぼ、ぐらんぴ と同意見なのだが、そのベクトルは、だいぶ違う。

彼は、そのことが話題になった際、Google Books の和解案など、自分には無用だと一蹴したのだが、自分自身の作品がネット上に多量に流れている現実を熟知しており、その上で、なお自分の作品が書店で売れているから、「そんなの被害とは思わない」と云っている。ゆえに、この先、グーグルがどれだけ自分の作品を無料でネットに上げても、平気だ、というのだ。
倨傲や不遜ではなく、実際に「売れている」ので、文句も云えない(笑)。

結局、個々の事例は、一般化できない、というだけのことではないか?
だとしたら、海外の例を引用したブログの紹介は(ネタとしては面白いかも知れないが)、しょせん、それだけの話で、こうした法律がらみ、現実の利害がらみの問題に、一石を投じるものとしてさえ、あまり、評価できないのだ。

個人的には、σ(^^)は、ぐらんぴ の姿勢=無料流布を、評価する。
(自分にヒマと体力的余裕があったら、自分でもそうしたいからだ)
が、それをして、この問題の指標とは、ならないだろうと思うのである。

万里2010年11月30日 01:41
(%4)
オライリーって、あのPerl のラクダ本など出しているオライリー社のオライリーかな。だとしたら、彼の本は、ほとんど技術書だから、小説と同列に論じるのは、ムリがあると思われる。

コリー・ドクトロゥ氏の小説は、読み飛ばすなり熟読吟味するなりしても、その後、放っておいてもいいだろうが、ラクダ本は、Perlを使うなら、いつも座右に置いておかないと、役に立たないだろう。あの分厚い冊子を一読で中味を記憶できる天才は、そう、いないと思われるからだ。オライリー本人が書いた本は、残念ながら読んだことはないが、まぁ、WebCat を一覧すれば、大体、内容は判るので、そう外れてもいないだろう。


vikke 氏が言及した、小説以外の著作物に関しても、一概に云えない。
いろいろな観点からの方針の相違があり、利害の違いがあるからだ。
任天堂やディズニーは、そのゲームやストーリーだけでなく、登場するキャラクターの造型の保護に大変な注意と費用を払っている。たとえば、日本だと、任天堂が、癒着する?京都府警のサイバーポリスを使唆して、福岡在住の腐女子OLや東大の教官などを逮捕し、コミケやオンラインソフトに携わる人たちを恐慌におとしいれたりするのだが(笑)、基本原則は、著作権その他、知財権の保護にある。
ある意味、一貫しており、(日本の)法理には即している。

だが、σ(^^)が、90年代初頭にパソコン通信の世界に入って、最初に驚いた、あのフリーウェアの世界を、彼らは認めていない。あるいは、認めたくない、と思っている(だろう)。
だが、オープンソースの思想がなければ、現在のIT産業界における地図は、かなり異なったものになっていたはずであり、それ=思想は、商業的アプリの世界にまで、影響を及ぼしている。無視することは出来ないはずである。

しかしながら、フリーソフトや、コピーレフトからオープンソースの思想を、小説の世界に当て嵌めるのは、やはり、違うと云う気がする。グーテンベルグ計画や青空文庫と比較するのが、限度であろう。

ましてや、違法なP2Pで、単価の高い(=開発費がバカにならない結果である)ゲームのROMファイルが大量に流通している現状を、オープンソースの思想で擁護することなど、当たり前のことだが、とうてい、出来はしない。

彼ら=ワレズなクラッカーや厨房たちは、自分たちが違法な行為をしていることに自覚的であり、ゲームならゲームを楽しむよりも、むしろ、そうした違法行為に携わっていることを楽しんでいる傾向があるので、これは、まぁ、当然だろう。

万里2010年11月30日 01:55
(%5)
だが、σ(^^)が見たなかでは、ブログ記事で、名前を出されていないファンタジー作家の発言が、一番、実情を把握していない気がした。
「海賊行為の対抗策は、iTunes 方式だ」との言説である。

Apple が、iTunes で、音楽をダウンロードし、「身につけて聴く」というライフスタイルを確立せしめ、全世界の音楽業界を席巻しえたのは、その技術力のゆえだが、その核心的な技術とは、もともとP2Pの始祖、ナプスターにある。Winny などは、サーバを立てない点で相違点があるが、源流は、そこだ。
むろん、iTunes の技術も、ナプスターの応用に過ぎない。

そうした歴史的経緯を無視した、こうした発言は、無知としか云えない。
付言すれば、「あるファンタジー作家は」といった書き方は、恣意的で、怠惰である以上に、卑怯でさえある。他の作家たちは名前を挙げているのだから、ここでも、ちゃんと実名表記すべきだろう。
これでは、ブロガー自身の創作だ、と云われても、仕方ないではないか。
このブログの、ある意味での限界点が、ここに露呈している、と見た。

海外の事情といっても、ほんのわずかであり、これだけの事例でもって、「世界の人々は」というのは、いくらなんでも、コトバが過ぎるだろう。一体全体、世界中に、どれだけの国々があり、そこにどれだけ異なった文化と、そして出版事情があると思っているのだろうか。

σ(^^)は、こうした、ちょこっと、「横のモノを縦にして」判ったようなことを云うヤカラが、あまり好きではない。総じて、日本における「ヒョーロンカ」と称する多数の人間が、そのような手合いだった、という事実を含めて、なんか、胡散臭いというか、根っこのところで、ヤカラたちを、信用できないのである。

「モノを作っている人間」と「そうでない人間」という差異だろうか。

いずれにせよ、なんら自分の利害とは関係ない「場」において、海外の事情とやらを紹介するにせよ、畢竟、他人の論理を借りて、自分の責任を棚上げにして、「論」を展開する、その立論の立ち位置が、気に入らない、というだけのことかも知れないけどね。


σ(^^)は、自分自身の作品が、まず、海賊行為で成り立っている人間なのだが、それでも、記事の主旨に賛同しかねたのは、たぶん、その立ち位置なんだろう、という気がした。


まぁ、ぐらんぴ が、このブロガーさんの意見によって、多少なりとも、「元気づけられた」ならば、それなりの意義はあったと云うべきなのかも知れないけれど、個人的には、このブログ記事は、なーんか、感心できませんでした。
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電子書籍はメールマガジンの夢を見るか3 2010年11月07日12:33

ちょっと調べてみましたが……。
まぐまぐに登録されている有料メルマガって、いまのところ64誌しかないのですね。そのうち50誌ぐらいは競馬パチンコなどのギャンブル関係。残りのほとんどは株式投資など。エンターティンメント系はAVベンダーが極安数十円(月)で発行してるものだけ。

つまり実利に結びつかないと、有料メルマガは売れない買わないってことですね。

そうだろうなあ。

購読者一万人を集めるホリエモン『堀江貴文のブログでは言えない話』にしても、起業を考える層が圧倒的なわけで、要するに実利追求ですね。これを読めばお金が儲かる、という期待感が購読のモチベーションになる。
それを考えると、単に「面白い話だからお金出して読んで」というのは、ひどく難しいということでしょう。

ですから、私がもし有料メルマガで何かしようとしても、自分の作品を読んでくれということだけではダメでしょうね。
「官能小説を書いて百万長者になろう!」みたいなキャッチコピーでだまくらかして(笑)「官能小説に興味ある」という層にアピールする狗頭羊肉作戦のようなものを考えないと。

まあ無料メルマガでもいいんですよ。ただストレートにそれやるとまぐまぐからもほうり出されるので困ってる。(;_;)

コメント(mixi掲載分)

ぐらんぴ2010年11月07日 12:38
花田紀凱氏が自分の月刊誌『Will』を有料メルマガ週刊誌版にするようです。非実利追求路線としては嚆矢。これがどれぐらい売れるか注目ですね。夕刻愛国の士は有料メルマガに金を惜しまないか。

http://www.mag2.com/sample/0001166190

ダリ夫2010年11月07日 14:09
松沢呉一さんが年間購読費1万円のメルマガやってますね。

ぐらんぴ2010年11月07日 14:49
おお、ポット出版からも有料メルマガ出してるんですね。年間1万円……。どれぐらい発行してるんでしょうかね。こちらならエロの敷居は低いかな。

ひな_shella2010年11月07日 15:21
松沢さんのは、私も購読してます。

ポット出版のメルマガは、エロに対する敷居が低いので
その点は全然大丈夫かと思います。

ぐらんぴ2010年11月07日 15:31
そうなると、問題は「いかに広く読んでもらえるか」ですね。これのバランスが難しい。
まぐまぐのように門戸が広く開いているところだと、人は多いけれど敷居が高い。敷居が低いところは人の集まりかたも少ない。大通りでアダルトショップができないのと同じ理由。うーん頭が痛い。32ch.内で好き勝手なブログやってるほうがいいのかな。
ん、32chブログって出来るのかな。

電子書籍はメールマガジンの夢を見るか2

ホリエモンの有料メルマガを見てちょっと考えてみた。
最近はメルマガというものを全然、購読していなくて、まぐまぐの会員登録をやって自分のを見てみたら、10本購読していて(無料)そのうち7本は休刊していても全然気にしてなかった。なんと以前は「これは」というメルマガは片っ端から登録していたのに、もう新規購読しなくなったのはなぜだろう。ブログのほうに関心が移行したからかな。
しかし、ホリエモンが有料購読者を1万人集められたところをみると、メルマガ自体はまだ求心力はあるようだ。第一、こちらから見に行かなきゃならないブログや twitter と違って、メルマガは黙っていても届けられる。そこらへん宅配の新聞に似ているね。通販の雑誌もそうか。発行者にとっても一回ごとに見てくれーと言わなくてもいいし、購読者も楽だ。メルマガは見直されていいメディアだ。私のなかでは忘れ去られていたんだけど。(笑)
ところで皆さんはメルマガ、どれぐらい購読していますかね。

ここまでが枕。以下本文。

現在の出版状況ではなかなか発表できない女装モノMモノ近親相姦モノ、ハードSMモノ(私関係のメディアということで)について、「こうなったらタダでもいいから」とホームページ、ブログでの公開を考えてきたけれど、
「メルマガもありかなあ」
と思ってきたところである。
いきなり「館淳一の女装変態小説メルマガ」と銘打って発行する手もあるけれど、そこをなんとかオブラートでくるんで、たとえば「官能小説の書き方講座」みたいにして、枕が「書き方」で、実際はこうなる、という部分に「女装変態小説」を載っけちゃって、羊頭狗肉ならぬ狗頭羊肉的なやりかたも考えられるんじゃないかな、とふと思った秋の暮れでありました。
わー、締め切りだ締め切りだ。だけど忙しい時にどうしてこういう余計なことを考えて、書きたくなるんだろうか。一銭にもならんのに。


ご閲読ありがとうございました。
お礼のしるしに美奈子さん「見るな危険」画像を一枚挙げておきます。こうやってみるとふつーのフ○ラ画像ですね。

美奈子フェラ

コメント
イイネ!(5) ワグマ 黒木仙伍 鈴木輝一郎 ダリ夫 うみの

●電子書籍はメールマガジンの夢を見るか

堀江貴文

ホリエモンこと堀江貴文氏のメルマガが注目されている。
(私も購読しようと思ってまだとってないんだけど)

http://www.mag2.com/m/0001092981.html

このメールマガジンという形態が、あらためて見直されているんだね。

http://d.hatena.ne.jp/teru0702/

まぐまぐの有料配信で月に840円。ホリエモンのメルマガはやがて購読者1万人に達するという。
twitter なんかやってると1万人のフォロワーなんてたいしたことはないけど、あれはタダ。こちらは有料で月々840円払ってくれる「お得意さま」
それが1万人いるというのはすごい。
計算すると、売り上げは年間1億円。発行システム側(まぐまぐ)が30パーセントととったとしても、ホリエモンは年に7000万円の利益が得られる。

これは極端な例である。当人に魅力があり、彼の言うこと書くことを「少しぐらいの金なら払ってでも」知りたいというファンが1万人いるという人物はそうそういない。
しかし「ある程度知名度がある」人物なら、それを利用して有料メルマガで多額の収入を得られる方途がある、ということ。
しかもこれは、既存の出版社の営業と競合しない。
ホリエモンがどんなことをメルマガに書き、それがどんなに売れても、既存の出版社は痛くもかゆくもない。

電子書籍は既存の紙の本と敵対する。

そんなイメージがあるけれど、ホリエモンメルマガを見るかぎり、必ずしもそうではない、ということだね。これを週刊誌的に紙の本にして一万部刷っても、書店店頭でははけないだろう。

しかしホリエモンは、端倪すべからざる才能の持ち主である。

――もちろん私のような無名の作家では、800円のメルマガ発行しても5部しか売れませんから(笑)、考えるだにムダなことなんですが、有名人、魅力的な知名人とお知り合いのかたは、その人のフンドシで相撲はとれる可能性がありますね。
コメント
イイネ!(2) misaki 寿@麻屋ロープ沖縄

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官能作家・館淳一。趣味は路上観察、雑学研究からセーラー服ウォッチング、美女装子探しまで、なんでも探索。
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